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セクシー田中さんの悲劇で露わに SNSの問題は誹謗中傷にあらず

社会
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漫画家、芦原妃名子さんの突然の死が1月29日夕方に報じられました。芦原さんが、自身の連載中の作品『セクシー田中さん』のドラマ版の脚本をめぐって、心労があったことをSNSで説明した直後のことでした。この悲劇が露わにしたのは、「SNSに端を発した悲劇が起きるのは誹謗中傷や匿名性が問題」という常識が大きな間違いだったということです。

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漫画家芦原妃名子さんの突然の死

『砂時計』『Piece』などのヒット作の著者である漫画家の芦原妃名子さんの突然の死が1月29日夕方に報じられました。芦原さんは、昨年末に最終回を迎えたドラマ『セクシー田中さん』の原作者でしたが、このドラマ版をめぐっては、芦原さんとドラマ制作陣の間で脚本完成に至るまで一筋縄ではいかなったことが、脚本家や芦原さんのSNSでの投稿で明らかになっています。

未完となった『セクシー田中さん』の第1巻。

それが露わになったのが、同作品で脚本を担当した相沢友子さんのInstagramでの投稿。昨年12月24日に、

『セクシー田中さん』今夜最終話放送です。最後は脚本も書きたいという原作者たっての要望があり、過去に経験したことのない事態で困惑しましたが、残念ながら急きょ協力という形で携わることとなりました。
木南さんを始め素敵な方々とご一緒できたこと、また、これまで感想や応援メッセージをくれたみなさまへ心から感謝を込めて。Happy Xmas.

という投稿を、また12月28日には、

『セクシー田中さん』最終回についてコメントやDMをたくさんいただきました。まず繰り返しになりますが、私が脚本を書いたのは1~8話で、最終的に9~10話を書いたのは原作者です。誤解なきようお願いします。
ひとりひとりにお返事できず恐縮ですが、今回の出来事はドラマ制作の在り方、脚本家の存在意義について深く考えさせられるものでした。この苦い経験を次へ生かし、これからもがんばっていかねばと自分に言い聞かせています。
どうか、今後同じことが二度と繰り返されませんように。

という投稿を行っていたことから、原作者の芦原さんとドラマ制作陣との間で、なんらかの齟齬があったことがうかがえます。この相沢さんの投稿に対して、同じ脚本家の篠﨑絵里子さんが、

個人的にはあり得ないと思っています。どんな経緯があろうとです。わたしもいろいろ考えさせられました。ともあれ今年も素敵な作品をたくさんおつかれさまでした!良いお年をお迎えください。

とコメントしたり、文筆家の泉美咲月さんが、

はじめまして。毎週楽しみにしていました。最終回に向かって、急に世界観もテンポも変わったので具市議でした。そして、えっ、こおでふんわり終わり?と。でも訳がわかりました。そして、私も物書きの1人として尊厳を傷つけられたお気持ち、お察しします。

とコメントするなど、相沢さんへの同情の声が寄せられました。

泉美さんに関しては、「脚本家には脚本家の尊厳と役回り。漫画家(この場合、原作者)には漫画家の役回り」という、脚本家には尊厳があるが漫画家には尊厳がないかのように受け取られかねないコメントもありました。

ドラマ『セクシー田中さん』で主演を務めた木南晴夏。

芦原さんが脚本執筆の経緯を説明

さて、相沢さんの一連の投稿や相沢さんへ集まった同情の声を受けてか、芦原さんがブログとX(旧ツイッター)で1月26日に自身の見解を投稿。芦原さんによれば、

・ドラマ化するなら「必ず漫画に忠実に」。漫画に忠実でない場合はしっかりと加筆修正をさせていただく。

・漫画が完結していない以上、ドラマなりの結末を設定しなければならないドラマオリジナルの終盤も、まだまだ未完の漫画のこれからに影響を及ぼさない様「原作者があらすじからセリフまで」用意する。原作者が用意したものは原則変更しないでいただきたいので、ドラマオリジナル部分については、原作者が用意したものを、そのまま脚本化していただける方を想定していただく必要や、場合によっては、原作者が脚本を執筆する可能性もある。

という条件を『セクシー田中さん』の版元である小学館から日本テレビ側に伝えていたといいます。にもかかわらず、毎回、漫画を大きく改編したプロットや脚本が提出され、毎回加筆修正をして脚本の完成にこぎつけ、終盤も再三の申し入れを無視されて同様の有様で、時間的にも精神的にも限界だったため、芦原さんが脚本を書かざるを得なかったという告白でした。

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芦原さんの投稿により、芦原さんへの応援の声とともに、脚本家や日本テレビへの批判の声が高まり、そんなさなか、1月28日、Xにて芦原さんの、

攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい。

という投稿がされ、自身が脚本を書かざるを得なくなった経緯についての投稿は削除。そしてその翌日、芦原さんの急死という衝撃の報道が流れることとなってしまったのです。

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