・同胞の行う様々な迷惑行為・犯罪に対し、胸を痛め、恥じ、そうした厄介事を減らそうと頑張っている。
・パトロールの日だからたむろしていないというのではなく、たむろする人が常にいない状態になったらしいということ。
・ナンパは、「大したことではない。見ているだけ」という認識で、日本人女性たちの被害話と食い違っていた(「車に突然引きずり込まれた」という話や、「女なら誰でも構わず「かわいい、かわいい」と声をかけていて、しつこく声をかけられた」という話などを僕は聞いている)。
パトロールに参加する真面目で良識的な人々
彼らは同胞たちの厄介事や犯罪に胸を痛め、熱のこもったガチなパトロールを行っていたのだ。それは間違いない。このパトロールに参加するクルド人は基本的に真面目だし、良識的。彼らのような人ばかりなら、ボタンの掛け違いは、起こらないのかもしれない。
とはいえ問題は残っている。彼らが大丈夫だと思っていても、日本人からすると迷惑だと感じる、そんな行き違いがあって余計に嫌われている部分もあるのかもしれないということだ。
彼らの頑張りだけでは、どうすることもできないということも指摘しておきたい。1人の少年の暴走行為ですら止めることはできないし、病院での騒ぎなど7月の事件を起こした某一族の行為を止めることも、もちろんできていない。
さらにだ。パトロールの翌日に聞いた話では、最後に立ち寄ったアパートは、翌朝すぐに不法投棄がなされ、パトロールする前の状態に戻ってしまったというのだ。
結果的には、一部のクルド人のせいで川口の治安は乱され、クルド人の評判はますます下がっていると言えるだろうか。彼ら自身、クルド人の心証を良くし、日本人と仲良く暮らしたいと思っているのだろう。しかし、彼らがいくらパトロールを頑張っても、懲りない同胞たちの行為によって、彼ら自身、さらに非難されるのだ。気の毒としかいいようがない。
親の注意を聞かなくなる子どもたちも
あともうひとつ、何より気になるのは、いったい誰が、悪さをしているのかということだ。 クルド人たちの支援を約30年続けてきた松澤秀延さんは次のように指摘した。
「特に悪さをするのは、中学校を卒業するか高校に入るかぐらいの子。そういった子の親は日本語がカタコトしかできない。でも子どもは親よりもできるようになるから自分はもう親と同等とかと勘違いしちゃって、親の注意に対しても聞かなくなったりする」