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37歳の某お笑い芸人の18歳年下相手との結婚に関して思うこと:米山隆一連載5

連載
10年前、日本維新の会から参議院選挙に出馬した時の米山氏(本人提供)。
連載社会
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そして下り坂になってみると、それまで上り坂だった(だと信じていた)時に見えていた光景が全く変わってしまいます。上り坂だった時、目線の先にあるのは坂の上の雲と真っ青な空、未来は洋々としていて、自分が死ぬなんて、知識としては知っていても実感は湧きません。

ところが下り坂になると、目線の先にあるのは坂の下の沼、いつかは自分のライフポイントがゼロになり、死ぬ時が訪れることが、実感として分かります。

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年の近いパートナーと一緒に人生の坂を下るのも悪くない

さて、前置きが長くなりましたが、そうして人生下り坂になった時、共に歩くパートナーと見えている世界が全然違うのは、結構しんどいんじゃないのかなと、思ったりします。私は、52歳で50歳の妻と結婚し、勿論妻は今まさに上り坂ですが(笑)、結構「あたしが急にぽっくり逝ったら、こういうお葬式にしてね」とか、「いやいや、僕は今は割と健康だけど、それこそいつ過労死してもおかしくない生活を送っているんだから、僕の方が先に逝く可能性が高いよ。その時こそ宜しく」なんて会話を交わしています。

あくまで妻は今まさに上り坂ですが(笑)、割と楽しく一緒に坂を下ってくれているんじゃないのかなと思っています(本当のところ妻がどう思っているのかは、妻に聞いてみないと分かりませんが)。

ということで、人のことは人のこととして、「年の近いパートナーと一緒に人生の坂を上り、一緒に人生の坂を下るのも、悪くないですよ」とお伝えして、本稿を締めさせて頂きます。

 

文/米山隆一
初出/実話BUNKA超タブー2024年1月号

米山隆一

PROFILE:
米山隆一(よねやま・りゅういち)
1967年生まれ。新潟県出身。東京大学医学部卒業。独立行政法人放射線医学総合研究所、ハーバード大学附属マサチューセッツ総合病院研究員、おおかた総合法律事務所代表弁護士などを経て、2016年10月に新潟県知事就任。2021年10月、衆議院議員選挙にて新潟5区で初当選。立憲民主党所属。
Twitter @RyuichiYoneyama

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