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底が抜けてる衆議院東京15区補欠選挙:ロマン優光連載289

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しかし、政策の論議以前の問題を個人的に強く感じる候補者がここまで登場する選挙も珍しかった。確かにおかしな状況だったが、これを面白がってはいけない。ほんとに憂鬱にさせられる選挙だった。

いや、そりゃ変な人が沢山出てくる選挙は面白いに決まっているが、面白いからこそ、それを面白がってはダメなのである。

その最たる例が、今回の選挙で法の盲点を都合よく解釈した他の候補に対する悪質な妨害ともとれる行動で話題になった、つばさの党の存在である。N国と提携している時代から、あんな感じの活動をしてきた黒川敦彦氏が率いるつばさの党。ある意味で彼らのメジャーデビューの場になってしまったわけで本当にひどい話だ。

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黒川氏はロスチャイルド家、ユダヤ陰謀論など様々な陰謀論を支持し、自身もCIAに命を狙われていると主張している陰謀論者である。参政党(陰謀論では共通することも多いのだが)の街頭演説におしかけては、集団で執拗にからみ続けることを繰り返す。大規模の反ワクチン集会を企画するが、黒川氏がPCR検査をうけたことが他の主催者から批難され、中止に。反ワクチン、三浦春馬氏他殺説信奉者や創価学会による集団ストーカー被害を訴える人をはじめ、様々な陰謀論信奉者を集めた旧統一教会や創価学会に対するデモ。煉獄コロアキ氏が、全裸で旧統一教会に乗り込んだのは黒川氏企画のデモの時のことだ。立花氏と対立してからはN国に対する執拗ないやがらせにはげんでいる。それら全てが中学生の悪ふざけレベルであり、大の大人がそれをやっているから危険でもあるし、本当にたちが悪い。

わざわざ金を払って選挙に出馬し、当選度外視で他の候補にいやがらせをする人間など想定しないで現行の選挙に関する法律はできている。そこそこな大金を失ってまで、そんなバカなことをする人間がいるとは思わないから。インターネットの発達、YouTubeの盛況は、そういうことをやることでマネタイズできる環境をつくってしまったわけで本当に頭が痛い。

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