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二丁目から見た人格者エピソードが絶えないピーコさんの実像:ドラァグクイーン・エスムラルダ連載540

連載
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中には、バズり目的の創作も混じっているかもしれないけど、ピーコさんと直に接したことのあるアタシの身の周りの友人たちも、以前からピーコさんを人格者だと言っていたし、素敵な方だったのは間違いないと思うわ。アタシも、新宿や渋谷の街なかでピーコさんをお見かけしたことが何度かあったので、お声がけすればよかった……!(べ、別に、何かを奢ってほしかったわけじゃないわよ!)

一方で、歌手としても評価の高い西田さん。『池中玄太80キロ パートⅡ』の主題歌『もしもピアノが弾けたなら』は、当時からアタシの愛唱歌で、今聴いてもやはり名曲。

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芸能人として長く活躍しながらも、44歳のときに左眼を摘出し、義眼を挿入したり、先に認知症になったおすぎさんの介護をし、自らも認知症になってしまったりと、決して平穏だったとは言えないピーコさんの一生。晩年のお姿や亡くなり方を見て、「哀しい」「せつない」と感じる人もいるみたいだけど、アタシはピーコさん、楽しいことも辛いこともしっかり味わい、他人への愛情を失わず、一つの生をきっちりまっとうされたんじゃないかと勝手に思っているわ。もし死後の世界があるなら、今頃「ああ、楽しい人生だった」と笑っていらっしゃるんじゃないかしら。

ピーコさん、長い間お疲れさまでした。ご冥福をお祈りします。

 

<水曜日掲載>

PROFILE:
エスムラルダ(えすむらるだ)
1972年生まれ。94年よりドラァグクイーンとしての活動を開始し、各種イベント、メディア等に出演。2002年、東京都の『ヘブンアーティスト』ライセンスを取得。脚本家・ライターとしても活躍している。著書に「同性パートナーシップ証明、はじまりました。」(ポット出版、共著)
twitter:@esmralda001

 

 

 

 

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