近畿での1議席に関しても代表である百田尚樹氏の大阪での個人的人気・タレント人気とは切り離せないものだろう。百田氏ファンで故・安倍晋三氏を支持していた右派層が安倍氏の死後に自民離れをし、百田氏の立ち上げた保守党に投票したのもあるだろう。
ただ、愛知以外の河村氏の人気がさほどない地域、大阪以外の百田氏の人気がさほどでもない地域では、今後目立った成果をあげていかなければ人気は伸びないのではないか。
参政党に関しては単に極右政党というわけでなくスピリチュアル、疑似科学、陰謀論を支持している党であって、そちらの面で考えた方がいいだろう。党全体が反ワクチンの傾向がある。その他の政策では自民党内の右派でかまわないが、自民がワクチン政策を進めているので支持できないタイプの右派がここに流れたのはあるだろう。
ただ、こういった疑似科学、スピリチュアルに対する傾倒はそうとう問題があるわけで、そういった面から危惧しなければならない問題だと思う。
れいわ新選組信者の先鋭化
反ワクチンといえば立憲の原口一博氏の問題がある。原口氏に関しては、レプリコンワクチンに関して科学的根拠のない誹謗中傷を繰り返したとして東京の製薬会社Meiji Seika ファルマが名誉棄損で損害賠償などを求めて提訴する方針であることを表明しているが、原口氏は近年反ワクチンのみならずディープステートの存在など各種陰謀論を支持するようになっており、このような人に公認を与えた立憲自体もどうかと思う。しかし、反ワクとか陰謀論に関心のない人、さして問題だと思ってない人、原口氏のそういった発言がテレビなどではあまり取り上げられないことで知らない人が多くいる。そして、地元では支持の強い政治家であるわけで、結果として当選しているわけだ。河村氏のケースと同じで、地元の人間にささえられた属人性による勝利だと思う。原口氏はそういった発言でたびたび注意をうけているわけで、党内に大勢賛同者がいるわけではないと思うが、氏の発言は問題だと思いつつ選挙での勝利を優先したということだろうし、そういった話自体に興味がない人や知らない人すらいるのだと思う。しかし、たとえ原口氏の地元での支持は盤石だとしても、全国的には党全体に対する不信感に影響をおよぼすことになるだろう。訴訟の結果次第では大きなものになるかもしれない。ほんとダメだと思う。