自民・公明が議席を減らしたからといっても立憲民主党の議席の伸びはほとんどなかったし、社民は一席のみで変わらず、共産党にいたっては減らしている。新たに彼らに期待する層を形成できなかったということだろう。
玉木雄一郎はウォナビー
その一方で大幅に議席をのばしたのが国民民主党だが、左右両方の良いところを是々非々で取り入れたとみるか、ウケがいい方を探してどっちつかずにうろうろしているとみるかは人によって受け取り方が違うだろうが、そういうところはさておき「手取りを増やす」というわかりやすく生活に密着した打ち出しもよかったのだろう。
今回自民党に投票しなかったがリベラル・左派政党に不信感がある保守層の大きな受け皿になり、自民は嫌だけど立憲や旧来の左派政党に期待できないリベラル寄りの人も流れただろうし、今回の選挙で一番得した政党だ。野党として力を伸ばしていくということもなく、自民に篭絡、迎合して失速していき、何人かが自民に入るような顛末をむかえるのではないかと思う。玉木代表のたどってきた道をたどると、官僚時代に自民党からスカウトされた際に地元の香川２区で他の議員が擁立されていなかったら、すんなり自民党から立候補していたのだろうと思う。政策の問題で民主党入りしたわけではないだろうし、その後の動きも自分が政治家として地位をあげていくことを目指すことが主な目的であるかのように見え、特に定見があって動いているようには見えない。
玉木代表の発信が若年層からの支持を集めているという評価があるが、不用意な部分も含めて音喜多氏の発信のようなもので、流行りに乗って決め打ちで発言しているから今はウケがいいが、実際のところ言ってるだけになってしまう可能性も高く、どこまでその支持が持つのかという気はする。とにかくキョロキョロして流行りの話題に飛びつきたがるインフルエンサーを夢見ているウォナビーみたいな人だなという印象だ。
