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兵庫県知事選の様子がおかしい:ロマン優光連載316

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斎藤元彦の改革路線をつぶすための陰謀

こうした中で、告発文書や一連の疑惑は斎藤氏の改革路線をつぶすための陰謀であるという話がSNSで流布されるようになり、それに乗っかったのがN国の立花氏というわけだ。

斎藤氏にかけられた疑惑は既得権益を守りたい勢力とメディアによって捏造されたものであるということ。A氏の告発文書もその一貫であり内容もデタラメであること。A氏の死は不当な懲戒処分に抗議してのものではなく、個人情報が晒され醜聞がたつのをおそれてのものであるというのが、おおまかな立花氏の主張である。また、A氏が不同意性交等罪をおかしていたという真偽不明の発言も行っている。ひとことでいうと、ひどい。

また、録音が禁止されている百条委員会の秘密会の音声データとされるものを自身のYouTubeアカウントで公開、片山安孝前副知事からもらったと発言していたが、片山氏は立花氏との接触を否定。立花氏ものちに自ら片山氏と直接接触したことはないと認めている。また、街頭演説中に情報元として百条委員会に参加している日本維新の会の県議の名前をあげたが、この内容も真実かどうかはわからない。

立花氏の参戦により、以前からあった斎藤氏は陰謀によりハメられたという言説のネット上での広がりが加速していった。結果として、斎藤氏への支持が高まっているように見える。

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斎藤氏を支持している他の勢力として気になるのが旧統一教会の存在だ。9日、渋谷での街頭演説で斎藤氏を応援するかのような発言をする信者の姿が「やや日刊カルト新聞」の藤倉善郎氏によって報告され、それに対して教団がマスコミ批判の例として名前を出しただけであり斎藤氏を支持しているわけではないという内容のプレスリリースをだした。しかし、旧統一教会系のメディア『世界日報』で斎藤氏を支援する立花氏らの主張に沿った記事を掲載している。

実際に斎藤氏の陣営と直接的に関わっているかは不明だが、教団として斎藤氏支持の姿勢を表明する言説を主張していると言ってもいいだろう。

また、「従前から表明しているとおり、当法人が特定の政党や政治家等を組織的に支援することはありません」と前述のプレスリリースにあった。なんというか無理すぎてびっくりである。

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