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大久保公園の現役立ちんぼ女子たちはフェミニストによる自分たちへの“貧困弱者認定”をどう思っているのか

社会
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「私の場合、若干は経済的な貧困が関わってはいます。18歳からずっと働いていたパン屋は、休みが少ないうえ朝6時から深夜まで働かされて、手取り20万円いかなかった。けど、その額ならべつに、贅沢しなきゃ普通に生きていけてたんです。ただ、そんだけ働いても、家に帰ったら1人。彼氏も友だちも、何かを楽しいと思える瞬間すらもどんどん減っていってしまった。それで、このままじゃ、人生で大切な何かを得ずに終わってしまうって怖くなって、気づけば歌舞伎町のホストに通って、心の穴を埋めるように。だから、一番の理由はやっぱり精神的なものだったんです」

若者の孤独の問題と若い立ちんぼの増殖は密接に関わっているのだろう。

「もちろん、この生き方を選んでから人生は180度変わったし、援交なんて楽なことではないけど、それでも後悔はないです。満たされているし、いまの私の心は貧相じゃない。それに、いまはこの立ちんぼっていう働き方が楽だから、自分で選んでやってるだけなんですよ、本当。とくに18歳~20代のコたちは、やる気さえ出てきたらどうにかして何かしらの仕事にはありつけるだろうし、そしたらちゃんと社会復帰だってできる。そこまで考えたうえでやっていることを、なんで赤の他人が邪魔するんだろうって思うし、口出ししないでもらいたい」

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では、周囲に何か助けてほしいと望むことはないのだろうか。

「そうですね。基本は、こういう生き方を選んだこと、それに伴って生じるトラブルなんかは、すべて自己責任だってわかってるので。とはいえ、最近は悩みがないってわけではなくって……。実は半年前、大好きだった担当ホストが店をやめちゃって、ほかに推したくなるような担当にはまだ出会えてないんです。だからいまは、手元に残っている使い道のない100万円を大事に使えば、本当は立ちんぼをお休みしても問題なくって。でも、なんか気づけば立っちゃう。もう、クセですね。ほかにすることもないし、この行為に依存してるのかなとも思っちゃうときも。たぶん、私みたいなコも少なくないと思うので、立ちんぼ以外にも、『私なんかでも社会の役に立てるんだ』って思える道を教えてもらえたらちょっと嬉しいかもですね」

愛の代償に体を売ってるだけ

続いて話を聞いたのは、2年前からトー横に居座り、生活費のために立ちんぼをしているという黒木渚さん(仮名・19歳)だ。彼女は過去に一度、とある若者の支援団体を利用したことがあるという。

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