本作で刑事を演じたのは『燃えよドラゴン』の武道大会に参加してたジョン・サクソン。まっすぐな闘いなら勝機はあるが正体不明、謎の敵となるとどうか。きびしいね。『燃えよドラゴン』のときも若干不安な部分はあった。観客をひやひやさせるのが得意なのかもしれない。ま、なんにしても絶対的な信頼感はない。
私はそうはなりたくない。
愛する人には信頼されていたい。
ぜったいに裏切らない。
裏切りたくない。
そう思っている。
さて、本作の舞台は女子寮である。大学だったんじゃないかな。高校ではなかったように思う。
もう大人と言えば大人だ。恋人もいたりいなかったりする。同世代のかっこいいボーイフレンドもいる。個人的にはたいへん不愉快である。
その女子寮で次々殺されていく学生たち。
ジョン・サクソンはあてにならない。
この先ネタバレになるのでこれから見てみたい人は読むのをやめてください。
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はい。
犯人はかっこいいボーイフレンドであった。みなさん、かっこいいやつとか二枚目、おしゃれな男には気をつけましょう。了見の狭いことを書いてるかもしれませんがこれが私の言いたいことです。
『暗闇にベルが鳴る』(1974年・カナダ映画)
出演/オリヴィア・ハッセー、キア・デュリア、マーゴット・キダー、ジョン・サクソン
製作総指揮/フィンドレイ・クイン
脚本/ロイ・ムーア
撮影/レジナルド・モリス
音楽/カール・ジットラー
監督・製作/ボブ・クラーク
出演/オリヴィア・ハッセー、キア・デュリア、マーゴット・キダー、ジョン・サクソン
製作総指揮/フィンドレイ・クイン
脚本/ロイ・ムーア
撮影/レジナルド・モリス
音楽/カール・ジットラー
監督・製作/ボブ・クラーク
※10月4日、杉作さんの新刊『あーしはDJ』(イーストプレス)が発売されました!
<隔週金曜日掲載>
画像/『暗闇にベルが鳴る』のBlu-rayパッケージ
PROFILE:
杉作J太郎(すぎさく・じぇいたろう)
漫画家。愛媛県松山市出身。自身が局長を務める(男の墓場改め)狼の墓場プロダクション発行のメルマガ、現代芸術マガジンは週2回更新中。著書に『応答せよ巨大ロボット、ジェノバ』『杉作J太郎が考えたこと』など。
twitter:@OOKAMINOHAKABA