夏の県予選決勝の登板回避もわがまま
紆余曲折を経て、先日、元ロッテの佐々木朗希のポスティングシステムでのドジャース入団が決まりました。MLB20球団以上が名乗りを上げた大争奪戦でしたが、結局、密談があるとさえ囁かれていた大本命のドジャースに落ち着いたわけで、正直、モヤモヤは拭い去れません。
というか、明らかに佐々木は最初からドジャース以外に行く気なんかなくて、ルール上そうは言えないから、他の球団は建前で当て馬にされただけですよね? はなっから自分のわがままを通すのが前提で、ルールなんか守るつもりは一切なかったに違いありません。
思えば佐々木朗希の今までの人生、一事が万事、すべてが自分自分です。考えてもみてください。ロッテ在籍の5年間、佐々木は怪我だのなんだので、まともにシーズン通してローテーションを守ったことはありません。しかも中6日とかで超優遇された上でですから、いかがなものかって話です。しかもケガなのか疲れたのか知りませんが、定期的に2軍に行って調整さえさせてもらっています。そもそもプロ入りから2年くらいは、体ができていないから体作りに専念させ、ロッテはほとんど投げさせてすらいません。
はっきり言ってロッテは佐々木への投資をまったく回収できていないのが現実です。しかも今回、佐々木は23歳での移籍なので、海外出身選手に適用されるメジャーの「25歳ルール」に該当し、マイナー契約しか結べません。結果、ロッテへの譲渡金はたったの2億5000円のみ。あと2年待てば大契約になり大金が転がりこんで、せめて金銭面で恩返しができたのに、その程度の配慮さえできない人間なのです。
思えば高校3年、最後の夏の県大会予選決勝で佐々木朗希は登板回避し、チームは敗北。大船渡高校は35年ぶりの甲子園を逃しています。当時は怪我のリスクがあるから監督が投げさせなかったという話になり一方的に監督だけが叩かれていましたが、おそらく実態は違います。登板を渋ったのは佐々木本人で監督は彼を批判に晒すわけにはいかないので、それを庇ったのでしょう。