「初恋サイダー」がハロプロを代表する楽曲というのはちょっと違うのではないかという意見。
放送を観る前から否定したりせずに観てから何か言えというのはもっともなのだが、他事務所はスキルが低いので許されないみたいなものは論外として、拒絶感が出てしまうオタクの気持ちもちょっとわかるような部分がある。
ハロー!プロジェクトでは新しいグループが何組も生まれ、現在も精力的に活動しているにもかかわらず、ハロプロの楽曲をやるというのに誰も『ベストヒット歌謡祭2025』に出演していない。
フジテレビ系列で放送された『2025 FNS歌謡祭 夏』で、松浦亜弥の「♡桃色片想い♡」がFRUITS ZIPPERとCUTIE STREETというKAWAII LAB.所属の2グループによってカヴァーされた時も思ったのだが、「初恋サイダー」も「♡桃色片想い♡」もハロプロ楽曲の枠を超えて、アイドル楽曲における歴史上の名曲になってしまっており、キャンディーズやピンクレディー、フィンガー5の曲を現行のアイドルがカヴァーするのと変わらなくなってしまったのだと思う。
ただ、それらのグループは過去の存在なのだが、ハロプロというものを考えるならメンバーの中には引退した人もいるし、グループ自体が存在しないこともあるが、ハロー!プロジェクトという運動体は現役であり、メンバーもファンも過去のハロプロ楽曲を大切にし続けてきたという背景がある。そこが難しいところで。
テレビ局の企画であるから不満はテレビ局に対して言うべきで、参加メンバーに対する攻撃的な言動はするべきではないし、ハロプロ原理主義的な他の事務所のアイドルに対する見下した発言は不快であるが、自分にとって大切な曲を思い入れのない人間がカヴァーすること(櫻井優衣の例でわかるように必ずしもそうではないのだが)や、現行で頑張っているのにそこに見向きもしないテレビ局(番組の性質上、現在のハロプロのアイドルが出演するのは難しいのではないかと思うが)への不満が生まれることについては心情的にはわかりはするのである。あと、Buono!への思い入れが強すぎて誰がやってもなかなか受け入れられない人がいるのは本当に仕方がないことなのである。
ただ、外部から見たら感情的でしかない不満を度が超えた言葉で表明したり、思い込みだけで発信するようなら、オープンなSNS上で発信するのではなく、飲みの席とかネットでも仲間内のクローズドな場で表明すべきなのではないかと思う。
自分も好きだった今はないグループの曲を他のアイドルがカヴァーするのを観て「なんか違うんだよな……」とか「あの子が歌ってるの以外は体が受け付けない!」と思うこともあるのだが、それをSNSで表明しても誰にとってもいいことはないのである。
多くの地下アイドル・地底アイドルによってカヴァーされてきた
「初恋サイダー」がハロプロを代表する楽曲の一つかというと微妙な感じがするというのは自分もそう感じるところはある。ハロプロから生まれた「アイドル楽曲を代表する曲」の一つであるのは間違いないが、ハロプロを代表する曲かといえば、何か違うような気がするのだ。
Buono!は従来のハロプロのイメージを脱却することを目指したようなコンセプトのグループで、当時のハロプロを代表するようなメンバーで結成されたグループでありながら楽曲は全然ハロプロ的ではないのである。従来のハロプロ楽曲を好む人の中には支持してない人も当然いたし、ど真ん中の王道というわけではなかった。
