『ゾンビ屋れい子』に登場する主人公れい子の姉・姫園リルカも魅力的なヒロインだ。そもそもこの『ゾンビ屋れい子』という作品そのものが、死者を蘇らせて事件を解決し人間の闇を暴く1話完結のミステリーとして始まったと思ったらゾンビ召喚能力バトルになる自由な作品だが、リルカはその中でも際立って「感情がコントロールできない」「鬱屈した陰湿な性格」「死ぬ」「召喚ゾンビとして蘇るが一切コントロールできない」「学力が低いので最終的にどれだけ暴れても可愛い」という奔放さを見せ、最終話でも一番おいしいところを持っていくエキセントリックな魅力を持つキャラクターで、いつか彼女を主役にした外伝作品を読んでみたいと願っている。
3人目は早見純の短編集『純のはらわた』に収録されている『暗殺少女風香』の風香だ。この話は暗殺マシーンとして育てられた暗殺少女・風香がターゲットのおっさんを暗殺したのちにその娘と相討ちになり、瀕死の状態で「自分の体を大切にするんだよ」という父の言葉を思い出しながら父の肉を食い、証拠隠滅をしたところで自分の手首と顔を焼いて死ぬという話(ストーリーを全部言いました)で、何度読み返しても「登場人物が爆速で全員死亡するドライブ感の原液」以外の感想が出ない短編だ。

「このバディ漫画がとんでもない」植地毅のTOP3
「このバディ漫画がとんでもない」サムソン高橋のTOP3
「このバディ漫画がとんでもない」ロマン優光のTOP3
「このバディ漫画がとんでもない」岩橋健一郎のTOP3
「このバトル漫画がとんでもない」劇画狼のTOP3
「この定番漫画がとんでもない」劇画狼のTOP3
「この漫画の最終回がとんでもない」ロマン優光のTOP5
「この漫画のこのキャラがヤバい」サムソン高橋のTOP3
「この漫画の最終回がスゴい」白正男のTOP3
文/劇画狼
画像/『ジャングルの王者ターちゃん』(6)(徳弘正也/集英社)
初出/『実話超BUNKA超タブー』2025年11月号
