橋本愛が文春で被害を告発
後に大騒動を巻き起こす発端となる“事件”の舞台となったのは、2026年4月期にフジテレビ系列で放送された連続ドラマ『夫婦別姓刑事』の撮影現場だった。
独特の存在感で支持を集める個性派ベテラン俳優の佐藤二朗(57)と、若くして確固たるキャリアを築いてきた超美形女優の橋本愛(30)。人気役者の2人がダブル主演を務めた作品だ。週刊文春が「橋本愛(30)が号泣した佐藤二朗(57)の“爆弾ハラスメント”『彼女の楽屋に乗り込み…』『発端はボディタッチ』」と題した記事を掲載したのは、7月2日のことだった。別ドラマの演出家は、皮肉めいた口調でこう話す。
「年の差にして27歳。世代も演技のアプローチも異なる2人の共演作として注目を集めたドラマでしたが、蓋を開けてみたら、視聴率は低迷。大コケと言って良いレベルでした。それが放送終了後に良くも悪くもこんなに盛り上がるのは悲惨な話ですよ」
文春が報じた第1弾の記事は、撮影現場における2人の生々しい軋轢を浮き彫りにしていた。トラブルの発端は、佐藤が撮影の序盤に仕掛けた「橋本の頬に両手で触れる」というアドリブによる身体接触だった。
「約10年前に舞台の現場で身体接触のハラスメント被害を受け、心に傷を負っていた橋本は、プロデューサーを通じて事前に『身体接触の制限』を要望していた。それなのに、佐藤のマネージャーは、彼が撮影に張り切っているため演技に制約をつけたくないと考え、本人にはその事実を伝えず、当該プロデューサーもそれを了承していた。良かれと思った配慮が生んだ深刻な伝達ミスこそが、すべての引き金となったのです」(前出・演出家)
何も知らぬまま演技の制約を事後に突きつけられた佐藤は激昂。橋本の楽屋にアポなしで突撃し、「(身体接触の)制限があるなら事前に言うべきだ!」などと直接橋本を批判したのだ。さらに2週間後、第1話の完成映像を見た佐藤は、再び橋本の楽屋を訪問する。
文春の記事によれば、橋本の演技を評価しつつも「そういう制限があるなら夫婦役は受けるべきじゃない」「あなたは役者をやるべきではない」と、キャリアを否定するような強い言葉を投げかけたという。
「突然の出来事に橋本は激しく動揺して涙を流し、心身の不調から番組宣伝の出演をすべてキャンセル。最終的にはクランクアップを目前にして体調不良によるリタイアへと追い込まれた。文春が描いたのは、情熱を盾に若い女性俳優を追い詰めていく昭和気質なパワハラオヤジとしての佐藤の姿そのものでした」(ドラマ関係者)
ネットでは文春叩きが炸裂
だが──。世論の反応は一筋縄にはいかなかった。ネット空間を中心に文春の報道姿勢に対する疑問の声が巻き起こったのである。とりわけSNS上では「一方的なリークに基づいた偏向報道」といった声が渦巻き、「文春廃刊」を叫ぶハッシュタグが一時トレンド入りする「既視感のある事態」(芸能記者)にまで発展。常に文春に対して敵対姿勢を取り続けてきたホリエモンこと堀江貴文氏は「文春報道だけで佐藤さんをパワハラ認定するのは危険」と自身のYouTubeチャンネルで警鐘を投げかけた。
なぜ、このような生々しい現場の状況が文春にリークされたのか──。その内幕を紐解くカギは、当事者たちの複雑な利害関係と、メディアを巻き込んだ対立構図にある。そもそも、橋本は文春の誌面で連載コラムを抱えており、同誌とは極めて親密な関係にあるのだ。この背景から、今回の報道におけるネタ元は「橋本の事務所関係者」ではないかという見方が急速に強まった。
「文春の記事は橋本側に極めて有利な形で詳細に活写されており、文春というパイプを通じて世論を味方につけようとする思惑も透けて見えてしまった」(スポーツ紙記者)
