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松本人志:サムソン高橋「ハッテン場から愛をこめて」連載6

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第6回 松本人志

困った!

LGBTQの話題がここ2カ月ほど見つからない!

紅白の再結成クイーンのアダム・ランバートが必要以上にオネエ丸出しだったとか? 通常運転だからどうでもいい! フランスで34歳の同性愛者の首相誕生とか? 特権階級エリート白人ムカつくよねで終わり!

世の中のホモレズ両刀オカマの皆さん、いったいどうしたのー! もっと性加害したり必要以上の権利主張して世間を騒がせちゃってくださーい! あーどうしよう! ブロッコリーが指定野菜に昇格した話でも書く? でもBUNKAタブーでブロッコリーの話書いても本誌の売上1㎜も上がらないどころかオンラインでもビュー数3とかで首になっちゃう! 旬で食いつきのいい話を適当にでっち上げなきゃ!

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松本人志の話をします。

私がダウンタウン、松本人志を知ったのはもう40年以上前になるだろうか。土曜の午後は吉本新喜劇が放送されているお笑い大阪文化圏の鳥取で、82〜3年頃、桂枝雀フリークだったうちの兄が「すごい漫才師がいる」と熱心に伝えてきたのが彼らだった。程なくTVで見ることができたのだが、なるほど凄かった。

天才的だった。センスの塊だった。『お笑いスター誕生』等を毎週欠かさず見ていた当時そこそこお笑い好きの私だったが、確実に新しいものを感じた。

それは何かというと、過去からの断絶だ。例えば当時比較的新しいものだったビートたけしは、確実に過去の流れを汲んでいた。過去の否定に見える芸も、過去を知らなければ無理だろう。大学ドロップアウトの知性がそこにはあった。

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