今の出版界において天才編集者といえば真っ先に名前が挙がるのが箕輪厚介さんです。新著『怪獣人間の手懐け方』(クロスメディア・パブリッシング)を読んでも、箕輪さんの天才編集者っぷりに圧倒されますが、残念ながらいまだに箕輪さんのことを天才編集者と認められない負け組が少なくありません。箕輪さんに対して「自称天才編集者」などとチープに皮肉って悦に入ってる負け組たちがいかに間違っているかを解説しました。
「天才編集者」であり「怪獣人間」でもある箕輪厚介
箕輪厚介さんの『怪獣人間の手懐け方』(クロスメディア・パブリッシング)が先月、2023年9月に発売されました。
箕輪さんが「怪獣人間」と呼ぶ各界の大物たち(見城徹さん、秋元康さん、ガーシーさん、堀江貴文さん、松浦勝人さんなどなど)とたくさん仕事をする中で、とんでもない人たちとどう接していくか、どう仕事を進めるか、培ったノウハウを公開している5年ぶりの書き下ろし本です。
個人的には、「怪獣人間」たちがいかに滅茶苦茶で大変な人たちで周囲をどのように振り回しているのかの具体的なエピソードをたくさん読みたかったかな、と思いましたが、箕輪さんの本を読む意識の高い人たちは、面白エピソードよりも、本書で書かれているような天才編集者の仕事術を求めているのでしょう。
『怪獣人間の手懐け方』を読んで分かるのは、箕輪さんの仕事術もさることながら、箕輪さん自身も紛れもない「怪獣人間」であるということ。本書の内容すべて実践することができれば確かに成功を収めることができるかもしれませんが、実際のところ、すべて実践できる人なんて滅多にいないでしょう。箕輪さん自身が「怪獣人間」だからこそ、この仕事術が可能なのです。きっと、箕輪さんの主宰する「箕輪編集室」でも、「箕輪さん自身も怪獣人間ですよねー」という言葉が飛び交っているに違いありません。