11月23日の続編映画公開が迫っている『翔んで埼玉』。しかし、埼玉県といえば、東京都に隣接する首都圏に位置し人口は全国第5位。これだけの地位を誇っているのに延々と「田舎自虐」をされても6位以下に住む者にとっては違和感しかないし、正直、鼻につくというお話。
田舎じゃないのに田舎自虐する嫌みな埼玉県人
『パタリロ!』で知られる漫画家の魔夜峰央さんが、故郷の新潟県から埼玉県所沢市に引っ越して暮らしている中で「埼玉の人は東京に強いコンプレックスを抱いているらしい」と気付き、埼玉県民を「おちょくる面白さ」を狙って描いたのが『翔んで埼玉』である。
この原作漫画が発表された1982年当時はあまり話題にならなかったが、2015年にSNSやテレビなどで「埼玉ディスが酷すぎる」と騒がれたことを受けて復刊したところ、たちまちベストセラーに。
2019年に東映配給で映画化されると累計興行収入約37億円の大ヒット作となったのである。そしてこの11月には続編の公開も決まった。
プロデューサーは「さらにパワーアップした、我々なりの愛あるディスりで、埼玉の魅力を全国に届けていきたいと思っています。再びとはなりますが何卒寛大な心で受け止めていただければと思っております」とコメントしているが……。
むしろ、喜んでんだろ。埼玉県民どもは。
SNS上には「またディスられるのか……慣れたけど(笑)」といった投稿があったり。1作目の台詞で「埼玉県民にはそこらへんの草でも食わせておけ!」にちなんで『そこらへんの草天丼』を発売した県内のスーパーマーケットは「続編お待ちしておりました。どんどんディスって草サーイ」と発信している。
はいはい。
ていうか、なんだろ。このどことなく鼻につく感じは。リアルにそこらへんの草(山菜など)を採って食べている人たちはどう思うのだろうか?
そもそも埼玉ってディスられるほどの田舎なのか?
東京駅まで30分で行ける自称田舎
埼玉県の人口は約734万人、全国第5位。人口密度は東京都、大阪府、神奈川県に次ぐ第4位である。日本有数のメガシティであることに異論はあるまい。