53本目・『野性の証明』
北村和夫さんがこの映画で演じているのは高倉健さんが演じる保険の外交員、その保険会社の支店長である。
北村和夫さんの魅力は「演技の自然さ」だ。
役者にはハッキリクッキリ演じまくる人もいる。
逆にまったく演じない(ように見える)人もいる。
どちらも役者という仕事がすごく好きなんだろうなーと感じる。
北村和夫さんはそのどちらでもない。
そして役者という仕事が好きなんだろうなーという感じがない。
そこの部分がもっと自然なのだ。
そう。
まるで何百年も前からそこにあった山。
その山がそこにあるのは当たり前である、的な、自然なのだ。
この映画『野性の証明』の出演者の豪華さは豪華&豪華プラス豪華もひとつおまけに豪華、な感じだ。
ステーキ食べて刺身食べてすきやき食べて倍月見バーガー食べてうなぎ食べて酢豚食べてラーメン食べてパスタも食べた、みたいな。もうそこまで豪華な食卓だとなに食べたかわからない。それぐらい人気俳優や大物俳優や演劇界のトップランナーが出てくる。もう誰が出てたか終わってみたらほとんど忘れてしまう。