352回 北村弁護士の参政党級トンデモ度
7月の参議院選で参議院議員となった日本保守党所属である弁護士・北村晴男氏。彼の石破茂総理に対する「醜く奇妙な生き物」「間違いなく工作員」といったSNS上での発言が話題になっている。
「醜く奇妙な生き物」という表現はお気に入りだったのか4回も使っているのだが、普通に考えると容姿を侮辱しているものであり、それは国会議員の発言として品位が疑われるいう以前に単なる誹謗中傷であるととらえられても仕方がない発言だろう。日本保守党代表であり北村氏と同じくこの度の参議院選で参議院議員となった作家・百田尚樹氏は「彼の生き方や政治姿勢のことを言ってる」と擁護している。しかし、そう読みとれるような補足になる部分は北村氏の投稿にいっさいないので、それは無理というものだろう。それならそれでそうわかるように書けばいいという話だし、普通にそうとるしかないことを書いたのだから、まずは謝罪するしかないのではないだろうか。
また、SNS上では以前から石破氏の容姿、着こなし、動作を侮辱するような言葉が反石破的な「保守」層から飛び交っており、そこの流れの発言ではないかと感じてしまうし、それがどちらも好きでない人の普通のとらえかただろう。
「醜く奇妙な生き物」というのも侮辱罪にとわれるかもしれない問題ある発言だが、それ以上に問題なのは「間違いなく工作員」という発言だ。工作員というのは日本では通常スパイの意味で使われている言葉だ。国会議員が総理大臣をスパイであると断言するというのはとんでもないことである。いかなる根拠があって、このようなことを断言したのだろう。
「女性自身」の取材に対して北村氏は、
保守政党であった自民党に左派活動家である石破氏が入り込み、
保守政党を左派政党に変質させるべく、様々な工作活動を行って来た。
主観面は客観的な行為から合理的に推認するほかないところ、石破氏が
行ってきた活動は客観的に上の通りである。
すなわち、石破氏は自らの信念からなのか、他者から命じられたかは不明であるものの、
左派活動家であり、日民党(編集部注:原文ママ)に潜入した工作員と判断するほかない。
以上です。
(2025年07月29日『「様々な工作活動を行って来た」北村晴男氏 《石破首相は工作員》投稿に批判殺到…本誌に答えた“根拠”』より)
と答えている。