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北村弁護士の参政党級トンデモ度:ロマン優光連載352

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まず、工作員=スパイとは何らかの組織の命で他陣営に工作するもののことであり、自らの信念で行っているのか、他者から命じられて行っているのか不明とするならば、工作員と断言することはできないわけで論理的に破綻しているのでは。

客観的に見て石破氏は自民党屈指のタカ派政治家だ。改憲派であり、軍備増強を目指している、左派・リベラルとは相容れないような人物である。欧米従属路線からの脱却を目指しており、アジア版NATO構想もそういうことなのだろうなと思う。

国内の人権問題については岸田政権の路線を踏襲しているだけというか、特に何もやってないのでは。海外から人手を呼び入れ,国内で不足している労働力を埋めるという政策は安倍政権のものであるし、「永住権取得までの在留期間を世界最短とする」と言ったのも安倍晋三氏だ。軍事大好きなリアリストだから冷静に太平洋戦争の兵士の死因について語ったりもするが、それを兵士に対する侮辱であるという風に考えるのも変な話。左派活動家であるという根拠は普通に見れば一切ないのではないだろうか。

ようするに北村氏は「自分がそう思ったからそうなのだ」と言っているだけで説明になっていない。

日本保守党も極右政党

参政党の躍進の陰に隠れてしまっているが、日本保守党も右派的陰謀論を多く発信するトンデモ極右政党である。10年代の百田氏はネットの「保守」層のオピニオンリーダー的な立場にあり、事実に基づかない排外主義的発言や左派・リベラル批判を繰り返してきたし、その著書『日本国紀』も手に垢のついた歴史修正主義的なテンプレが繰り返されるトンデモ本(そういった部分以外も首をひねるところの多い本である)だった。

また、安倍晋三応援団代表みたいな立ち位置でもあり、そういったところで安倍支持者からの支持もあつかったように思われる。

それが、安倍氏が亡くなった後は安部氏応援で結束していたような保守論客が分裂し、百田氏の影響力も弱まってきた。日本保守党も結党直後は期待されていたのだろうが、現在は内紛の話ばかりが盛り上がる状態。また、今回の参院選では支持層の一部が参政党の勢いに乗っかるような形でそちらに移っていったふしもある。街宣で見かけるような以前からの参政党の支持者が温厚な物腰な人たちばかりだったのに、この参議院選の途中から今までいなかったような攻撃的な言動の人が増えていったのは、従来の極右政党を支持していた層の一部が参政党の勢いに期待して乗り換えたことの表れでないかと思っている。

そういえば、参政党に対する攻撃的な言葉が百田氏から発せられることが多い。嫉妬の部分もあるかもしれないが、こっちはあっちのようなぽっと出のファッション「保守」ではなく、老舗の信念ある「保守」なのだというプライドからくるものかもしれないと思ったりもする。まあ、本来の保守からすれば、百田氏もトンデモ「保守」であり、ビジネス「保守」であると断ぜられるかもしれないが。

とにかく、参政党が選挙期間中に毎日のように新しく事実に基づかない発言を繰り返したり、過去のトンデモ発言が掘り返されてきたために目立たなかったが、北村氏の活躍によって日本保守党健在なりということが知れ渡ったということだ。

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