早くも採算の合わない復活劇
長きにわたり芸能活動を休止していたお笑い界の帝王・ダウンタウンの松本人志(62)。
ファンが泣いて喜ぶ〝復活祭〟の詳細が吉本興業の公式発表によって明るみに出たのは、10月2日のことだ。実に約1年と10カ月ぶりの表舞台である。
「水面下で進めてきたダウンタウン独自の有料配信サービス『ダウンタウンチャンネル(仮称)』の正式名称が 『DOWNTOWN+(ダウンタウンプラス)』 に決定。同日夜から配信を開始するという具体的な方針が明らかになった。」(情報番組プロデューサー)
吉本のリリースによれば、「DOWNTOWN+」は「ダウンタウン」「松本人志」「浜田雅功」の3カテゴリーで構成され、サービス開始と同時に「松本人志カテゴリー」がスタートするという。松本がプロデュース、出演する新作コンテンツに加え、過去のテレビ番組や映画などのアーカイブ作品の配信が予定されている。料金は月額1100円、年額1万1000円の定額制。スマートフォン、パソコン、ネット接続のテレビで視聴可能となるという。
「昨年末のYahoo!の独占インタビュー以降、一切の露出を拒んでいた松本さんが選んだ復帰の場は既存のテレビ局ではなく、吉本興業主導のネット配信。この選択がお笑い界、そして芸能界に大きな波紋を広げています。一方、地上波テレビの復帰は、現実的に不可能。ネットに活路を求める以外にやりようがなかった」(同前)
このニュースにいち早く反応したのは、ダウンタウンと同期のトミーズ雅だ。松本の後輩芸人であるお笑いコンビ「チュートリアル」の徳井義実と共に関西の情報バラエティ番組に出演し、「お前は出たのか」「出てないのか」と丁々発止のトークを展開。松本の再出発を盛り上げてみせた。
また、松本の活動休止直前に共演していた近藤真彦はコンサート後の囲み会見で「松本さんのお笑いに対する真剣さはすさまじいものがあった。ダウンタウンは日本の宝だから頑張ってほしい」と熱いエールを送った。だが、採算は合うのだろうか。
「今回のチャンネル開設に際し、吉本側は国内外の有数企業から数十億円規模の資金を集めていますが、企画、撮影には相当の予算をかけている。その一方で月額はそれほど高くはない。早くも『算盤勘定が合わない』という意見が出始めています」(前出・情報番組プロデューサー)