ホストはYouTubeの投げ銭で稼いでいる
推し活ビジネスや疑似恋愛ビジネスの成れの果てとも言える、ホストビジネス。
いわゆる恋愛感情を利用して、客から大金を巻き上げるあくどい商売だ。2021年にはホストの降矢まさきが、歌舞伎町歴代最高記録である年間5億2000万円の売上を記録。ホストの歴代最高売上額は、2019年に渋谷奈槻が記録した3億3000万円だから、いかに破格かわかるだろう。また同年、最大手ホストグループ・グループダンディは、1億円プレイヤーを31人も輩出した。
コロナ禍でホストが苦境に立たされているというニュースが報道されたこともあったが、実際はホスト史上最大のバブルが訪れている。なぜこんなにホストが儲かっているのだろうか? その答えは、YouTubeの投げ銭で食っている、である。
ホストと投げ銭。一瞬まったく関係がなさそうに思えるが、最近のホストは路上で客引きをしたり、店で新規客を捕まえるような、非効率な営業はしていない。実は、彼らホストはYouTubeライブで投げ銭を募って店の売上として計上したり、投げ銭をしたファンを店に招待したりして、顧客を獲得しているのだ。雨降って地固まる。コロナ禍で従来の活動ができなくなったホストたちがYouTubeライブをした結果、これが大当たりしたというわけだ。
ROLANDグループのナンバー1ホストの俊は投げ銭でシャンパンタワーをするなど、YouTubeライブを積極活用した一人である。
女性が1人でホストクラブに行くことはかなりのハードルがあるが、YouTubeライブで推しに1000円投げ銭するのは非常に簡単。いまやほとんどのホストは自身のYouTubeチャンネルを持っており、投げ銭で売上を上げている。
かつて1億円を稼ぐホストとして城咲仁が脚光を浴びたが、いまや1億円ホストは珍しくない。1億円プレイヤー頻出の怪には、こうしたカラクリがあったのだ。
ホス狂いを増やす原因となっている投げ銭機能は、売掛とともにいますぐ廃止すべきなのである。
また、投げ銭を廃止するべき理由はそれだけではない。
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