何らかの情報が入ってきた時に曖昧な記憶と結び付いて虚偽記憶が形成されてしまったということだろうし、「自分にとって気にくわない発言をした(気にくわない属性の)アンミカは悪人である(悪人でなければならない)」といった思い込みが、それに拍車をかけたということだろう。
このような、自分が信じさせたい・信じたい物語の形にそって、自分にとって都合のいいところ(それにしたって強引で飛躍した解釈によってはじめて成立するようなものだ)を無理矢理かき集めていびつなパッチワークをつくり、真実であると主張する。これらは陰謀論者に多く見られる特徴であり、陰謀論としての側面から語ることもできるだろう。
新藤加菜議員の差別的な主張
また、新藤加菜港区議員という存在に焦点をあてて考えていくこともできる。
元ニコ生主でNHKから国民を守る党に所属していたこと(現在は無所属)、東京都議の補欠選挙に立候補した際に選挙ポスターのアベノマスクブラ姿が話題になった。NHKから国民を守る党の選挙制度を利用した迷惑系YouTuberによるビジネス、という側面への指摘が選挙ウォッチャー・ちだい氏からなされているが、その系譜に属する人物である。SNS上での差別的な発言が目立つものの、どこまで本気なのかは、わかりにくい。
12月6日にX(旧Twitter)のどん兵衛公式アカウントのCM動画ポストを引用RPする形で
「密入国者をCMに使う企業は許されて、トランスジェンダーの問題を指摘した本は出版停止に追い込まれる世の中、ホントに嫌だ。キモすぎ」
と、当時話題になっていた直接関係のない『あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブームの悲劇』(著・アビゲイル・シュライアー)の発売中止の件と絡めて投稿。区議会議員という公人が事実かどうかわからないことをもとに一個人を密入国者だと断定したり、一企業を批判するのには驚かせられる。その後も、アンミカ氏本人が告白している動画を見たというネット上の証言をもとに、本人が告白したと断言したり、ほんとに驚かされることが多い。