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値上げしちゃおうかな:メンズエステ開業日記14

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「そうですね。とにかく客層はいいと思います。一切触ってこない人が多いし、ヌキの要求なんかも少ないです。ぶっちゃけ他のエリアだと触ってこようとするのは当たり前でやめてって言ってもやめてくれないですからね。お客さんに聞くと、みんなめっちゃ近所なんです。普段はメンエスにそんなに行かない、メンエス慣れしてない人が多いと思いますよ」

なるほど。客層が良いというのは悪くないです。なによりセラピストが安心して働けますからね。これで客さえ多ければ…。

「あとお部屋は広くて綺麗なのでめっちゃいいですね。お客さんも褒めてましたよ。この店は綺麗だから好きみたいな。ただ少し掃除は行き届いてないと思います。掃除の人、頼んでるって言ってましたけど、たぶんゴミ捨ててるだけですよ。前、掃除の直後に入ったんですけど、床がオイルでベタベタでしたし」

マジですか…。1部屋2000円も払ってるのに。

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「私は掃除くらいはセラピストがやればいいと思います。帰るときに床とか拭けば、お風呂掃除とかは週1でもいいので」

なるほど、そうですね。掃除はもう少し徹底させたほうがいいでしょうね。

「あとはコース料金がちょっと安すぎですね。元の値段が安くて、女の子のバックもいいじゃないですか。この値段設定だと利益出すの簡単じゃないと思いますよ」

と言っても場所が赤塚だし、これ以上高くするのは難しいと思うんですが…。

「売上が少ないのに女の子に60%、女の子は助かりますけど、店落ち分が少なすぎて。料金設定はプラス2000円くらいは全然いい。それにお客さんも言ってましたよ。安い店だと変なの出てきそうだから、あんまり安い店には行かないって」

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それも一理ありますね。高いとかわいい子が出てきそうです。たぶん気のせいですけど。

「あとたぶんですけど、お客さんは値段上げても気づきません。だってあの人たちって色んな店をローテーションで回ってるんで、それぞれのお店の価格なんて覚えてないんです。私も自分のお店の値段、何も言わずに上げましたもん。お客さんで指摘してきた人、ほぼいませんでした」

なるほど。そんなもんですか。だったら豊洲のオープンに合わせて価格も見直すことにしましょう。季節もメンエス繁忙期の夏に入ってまいりました。豊洲もオープンさせて、1日も早い黒字化を目指したいと思います!

 

開業と文/野中ツトム(東京 大山&赤塚メンズエステ「ふくらみカルテ」※旧店名「カラマーゾフ」)

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