ユーモアを交えながら舌鋒鋭い主張を繰り返す勉三さん。彼のX(旧ツイッター)でのポストをひとつ紹介してみよう。それは、このままの社会保障体制が続けばどうなるかを、日本の未来を予想したものだ。
「(若者たちが)手厚く捨ててくれると思うなよ。ウンコまみれで放置死です。漏らしながら徘徊するゾンビ。1学年80万人で、ロスジェネ世代1学年180万人を介護することは、人口動態として不可能なのです。物理的に無理」(Xより。1月12日)
団塊ジュニアやロスジェネ世代が高齢者となる20年後、老人たちの要求に従い、無駄遣いを放置したままだと、ウンコを漏らしても気がつかない認知症のお年寄りが街のあちこちを跋扈してしまう、というのだ。
悲惨な未来を迎えないために、現役世代である我々がやれることはあるのだろうか。警鐘を鳴らし続ける勉三さんに話を聞いた。
世界一搾取されている日本の現役世代
――現役世代の生活は社保天引き地獄だとnoteのプロフィールに記しておられますが、実際のところ、どのぐらい酷いんですか?
「1993年の医療費が25兆円前後だったのに対して、2021年は44兆円で倍近く伸びています。それを支える現役人口の比率はより悪化しているので、1人当たりの医療費負担は激増しているんです。必然的にサラリーマンは地獄天引きされることになり、手取りが社会保険料の天引きで消し飛びます。現役世代が納める医療保険料は高齢者が支払う分の3.6倍で、20年前の2.8倍から差が広がっているんです。このまま高齢者割合が増えて医療費の伸びが続けば、支払い負担の不平等がさらに増えてしまいます。人口動態を考えると、世代間の不平等さはすでに世界ワーストワン。この状況がさらに悪化するのです」