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視聴率のために人を殺してきたテレビ局の横暴

社会
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結局、何の罪にも問われることのなかった番組のスタッフであったが、人が死んだとあれば流石に考え方を改めるのかと思いきや、10年に同スタッフが制作した『オレワンスペシャル』という番組の収録中、お笑いトリオ「我が家」の杉山裕之が左肩関節脱臼骨折で全治2カ月の重傷、陣内智則は肋骨にひびが入り、お笑いコンビ「ハイキングウォーキング」の松田洋昌が肋骨骨折で放送中止となっている。フジテレビ「楽しくなければテレビじゃない」教の信者、恐るべし。

このフジテレビの危機管理能力の低さはもはや伝統と言っていいレベルだ。例えば93年、『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』の収録中に香港の人気ロックバンド「BEYOND」(日本テレビ『進め!電波少年』のオープニングテーマ担当)のリーダーがセットから転落して亡くなっている。

12年には『とんねるずのみなさんのおかげでした』の収録中、スキー場でお笑いコンビ「ずん」のやすが5メートル落下して第二腰椎破裂骨折、両下肢麻痺の重症を負った。死んでいてもおかしくない事態だ。「楽しくなければ」と誤った正義を振りかざした結果、人が死んだり、大けがをしたりして全然「笑えない」ことになっているのですから、そろそろ洗脳から解かれてくれませんか?

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斬殺現場でカメラを回す異常者

テレビ局のバラエティ班が面白いを正義として傍若無人に振る舞う一方、報道班は災害や事件の悲惨さを伝えるのを正義として、それが防災や事件を減らすことに繋がると信じて暴走。その結果、人災を引き起こし、むしろ被害を増大させてしまうケースがままある。

その最たるものが「雲仙・普賢岳」の人災だ。

1990年11月17日に噴火した雲仙・普賢岳が翌年6月3日に大火砕流を引き起こす。この際、現場で避難勧告が出されるも無視して居残るマスコミ。勧告区域内に立ち入るのはジャーナリストとして当然の権利だとして、報道の自由を当局が規制するのかと反発さえ感じる者もいたという。誤った正義感で盲進するとはまさにこのこと。

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それなら好きにしろとは言うわけにいかず、現場に残って再三退去を求める警察官。客であるマスコミに「もっと行って」と言われて仕方なく進んだタクシーの運転手。報道関係者が避難して無人となっていた民家の電源を無断使用する事件があったため、仕方なく見回りで残った消防団など。テレビ局を始めとした、マスコミが避難勧告に従っていれば助かった命を多数含む43人が犠牲となってしまった。完全なる人災だ。

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