長嶋茂雄VS大谷翔平 歴代最高の選手はどっち?
長嶋茂雄 球界ロイヤルファミリーの消えない確執
去る9月14日、シアトル・マリナーズの会長付き特別補佐兼インストラクターを務めるイチローは球団に貢献し、大きな功績を残した人物に贈られる「フランチャイズ・アチーブメント賞」を受賞した。
これに対して米TV局のレポーターは「利己的で、目立ちたがりで自分勝手な人が多いプロスポーツ界で、どんなときでも一生懸命に頑張るプロフェッショナルでいてくれてありがとう」と称賛している。
ケガ予防のために起床から就寝までほぼ同じ行動パターンをくり返すストイックさ。ワインを嗜むらしいがシーズン中に酔い潰れることは決してなかっただろうし、そもそもメジャーに移籍してからしばらくの間はシーズンオフにしかお酒を飲まなかったという。自分を大切にする一方、他人に対する気遣いも大いにあり、病気などで苦しむ子どもたちを支援する寄付をしていたり、日本で大きな災害があれば必ず被災者に義援金を送っていたりする。
これぞプロフェッショナル! これぞ、プロ野球選手!……と言いたいところだが、こんなプロ野球選手は日本で見たことがない。
例えばイチローが「僕の唯一人の師匠」という仰木彬。昭和30年代の西鉄ライオンズ黄金時代に二塁手として活躍し、引退後は近鉄やオリックスの監督として名を馳せた人物。様々な奇策による好采配は「仰木マジック」と称された。イチローを始めとした多くのメジャーリーガーを輩出し、「尊敬する」と公言するプロ野球OBは数知れない。
となれば、さぞかし聖人君子かと思いきや、現役時代からかなりの遊び人。遊びの合間に野球をやっていたと言われるほどだったという。それは監督になってからも変わらず、ミーティングで「門限を設定して、破った者から罰金を徴収しようか」という議論が出た際、「そうなったら俺が一番困る!」と真っ先に反対した。
なかなかのダメ監督!
お酒もかなり好きで、朝メシのお茶代わりにビールを飲むような人だったらしく、近鉄の監督時代に札幌遠征での試合後、サッポロビール園へチームで行き、ビールの一気飲みで選手たちを競わせたという。その勝者は……。
次戦のスタメンに起用!
草野球レベルの采配!!
そんな監督が日本一になれるのが、日本のプロ野球なんです。はい。