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無実の罪で何十年も拘束された胸クソ冤罪事件簿

社会
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身に覚えのない罪を着せられ、無実を訴える声は無視されて掻き消されるどころか、拷問のくり返しで架空の犯行を自白させられる。結果、有罪。そんな胸糞悪い冤罪事件が後を絶たない日本の検察や警察、裁判官の大罪を改めてここに晒していこう。
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袴田事件を創った検察の大罪

1966年6月30日午前2時、静岡県清水市(現・静岡市清水区)の味噌製造会社専務宅が全焼するという火事が発生した。焼け跡からは専務家族4人が刃物で滅多刺しにされた死体が発見された。

警察は味噌工場の従業員であり、元プロボクサーの袴田巌氏を容疑者として逮捕。袴田氏は否認し続けていたが、勾留期間の満了する直前に犯行を自白した。静岡地裁は第1審にて1通の検察官調書と衣類5点の物的証拠をもって有罪を言い渡す。80年11月19日、最高裁が上告棄却し、袴田氏の死刑が確定した。

俗に言う「袴田事件」である。

しかしそれから44年後、事件発生から実に58年の年月を経た今年、この判決は覆った。袴田氏の無罪が確定したのだ。 一体、何があったのか?

去る9月26日、静岡地裁の判決では3つの捏造が指摘された。 まずは事件発生から1年2カ月後に現場近くの味噌タンクから見つかったとされる、血の付いたシャツなどの「衣類5点」。専門家の見解などをもとに、1年以上味噌に漬けられていた血痕に赤みが残るのは認められないと判断し、「捜査機関によって加工され、発見から近い時期にタンク内に隠された」と結論付けた。

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ちなみにDNA鑑定で血痕は被害者のものでも袴田氏のものでもないことが判明していたり、そもそもズボンに至っては袴田氏が履けないほど小さすぎたり。そんなものを堂々と証拠として提出していた検察には恐れ入ります。

2つ目はそのズボンの切れ端が実家で見つかったことで証拠の衣類が袴田氏のものだという検察の主張について。そもそも衣類が捏造なのだから「捜査機関が持ち込んだ上で押収したと考えなければ説明がつかない」と指摘。これも捏造だと認定した。 自作自演、乙。

3つ目は「自白調書」。8月18日の逮捕後から自白する前日までの19日間、便器を取調室に持ち込んでトイレにも行かせないようにして猛暑の日中から深夜まで、1日平均12時間もの取り調べをしていた。こうして絞り出した自白は「警察官と検察官の連携により、肉体的・精神的な苦痛を与えて供述を強制する非人道的な取り調べによって作成されたものと認められる」と判断された。

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