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視聴率のために人を殺してきたテレビ局の横暴

社会
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商売道具であるリングコスチュームを誤って洗濯乾燥機にかけてしまった男性に対して、木村さんがキレた場面を観た視聴者の多くがネット上で非難の嵐。木村さんのSNSには多数の誹謗中傷が書き込まれた。いわゆる炎上したわけだが、制作サイドは特に何もすることなく、4月28日にはフジテレビ動画配信サービス『FOD』で、5月18日にはフジテレビ系列の地上波で放送。その5日後に木村さんは命を絶った。

ちなみにフジテレビ側は番組スケジュールや演出などについて「全ての指示・決定に従う」とした同意書を提出させていたという。「リアル(現実)」ではなくて「リアリティー(現実味)」のあるショーであるからしてテレビの面白いのために演出や編集をするのは仕方ないとしても、出演者が批判の的になった際には全力で守って然るべき。それを怠るのは見殺しにするということ。クソが。

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「楽しくなければ」と炙り殺し

1981年にフジテレビが打ち出したスローガンが「楽しくなければテレビじゃない」。これが正義になったことで、「楽しくなるのであれば何をしてもいい」が正義となり、人は死ぬ。

2003年のフジテレビ系列10月期深夜枠で放送されていたバラエティ番組『退屈貴族』。過去に日本テレビ系列『投稿!特ホウ王国』へ火渡りする映像を送った老人を呼んで、同じく火渡りをさせる企画が放送された。 老人が日テレへ投稿した動画では、ミカン箱をばらした木の板に火を点けるも燃えることなく燻った状態で火渡りをしていた。フジテレビのスタッフはそれでは楽しくないと思ったのであろう。木よりも圧倒的に燃えやすい段ボールを敷いて灯油3リットルを撒き、火を点ける。火が燃え盛る中、「お願いします」と老人を歩かせた。老人は熱さに耐えられず途中で離脱するも大やけどを負った状態。

両脚が真っ赤にただれて、足の裏の皮がめくれ上がっているのを見たら、急いで病院へ連れて行こうとなって当たり前なのに、老人が持参したオロナインを塗るのを見届けるだけ。そしてタクシーで自宅へ送り届けたというよりも、自宅へ放り込んだ挙げ句、2万円を渡して置き去りにした。

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老人は自宅で動けないまま5日後、兄に発見されて救急搬送。重度な火傷で多臓器不全に陥っていた。警察がフジテレビに事情聴取したところ、「調査したが、該当するようなロケは行っていない」と虚偽の回答をした。警察はそれを鵜呑みにし、ロケは老人の虚言として判断され、自傷事故として処理された。

『週刊文春』(2012年3月8日号)によれば、フジテレビに顧問として天下りしていた元警察幹部が警察署を訪問してもみ消したという話である。エグすぎる。要するに「自ら火あぶり自傷行為で大火傷を負った頭のおかしい人」とされた老人は手術をくり返すも治ることはなく、07年9月に火傷による腎不全で死亡した。

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