もちろん、宝くじの販売を一手に独占しているメガバンク・みずほ銀行もボロ儲けしています。みずほの直営は全国1万7000店に上る売り場のうちの400店あまりと2.3%にすぎませんが、実際に販売するのはみずほ銀行の承認を受けた“売りさばき”と呼ばれる再委託業者の約1200社で、この業者が各売り場を運営しているんです。
なかでも、最大の業者が高額当せん名所の西銀座チャンスセンターをはじめ、「◯◯チャンスセンター」という名前の売り場を運営する日本ハーデスという会社。この日本ハーデスは、宝くじの総売上高の約半分、5000億円を売り上げているんですが、社長や役員にはみずほの前身、旧第一勧業銀行出身者がゴロゴロいます。みずほの宝くじ担当者も全員がハーデスに天下りしています。戦後から宝くじ販売を独占受託してきたみずほですが、案の定、身内業者に天下ったりして宝くじを思いっきり利権化しているんです。
そしてこいつらを儲けさせているのが、一攫千金を夢見るくせに全然計算ができない人たち、宝くじを買うオツムの弱い連中です。いったいどれだけバカなんでしょうか。
手を出せば負けることは確実
しかし、いまさら宝くじの実態を知って怒っても、もう遅いです。マスコミもグルなので、宝くじを批判する記事なんてまず期待できません。
じつは、テレビや新聞、雑誌に対しても、年間数百億円に上る広告費がみずほ銀行から流れています。だから、宝くじの収益金を紹介する利権構造が全然批判されず、それどころか年5回のジャンボの発売前になると宝くじを大々的に特集、数字の出目とか激ツキ売り場といった「宝くじ必勝法」をめぐる番組や記事が大量に出るありさまです。
とはいえ、もともと宝くじは当たる確率がゼロに近いんだから、必勝法があるはずもありません。当然、その手の記事はすべてインチキです。