ネットの一部などでは飯塚幸三を池袋公道最速理論の体現者として評価する向きもあるようだが、片腹痛いといわざるを得ない。もしあの世に漫喫があるなら、飯塚幸三は『頭文字D』を読んで反省しろ!
飯塚は事故から半年後の2019年10月にJNNの取材を受けており、「おごりがあったのかなと思い、反省しております。自分の体力にその当時は自信があったんですけど」などと語っていた。事故当時87歳だった自身の運転技術や体力について過信があったようで、運転免許を返納していなかった。麒麟も老いては駑馬に劣る。人は皆いつか老い衰える。老いから目を逸らした最晩年の不覚によって晩節を汚したのだ。
飯塚幸三が陥った不覚は他人事ではなく、全ての人が他山の石とすべき普遍性のある話ではないだろうか。老いから目を逸らさずしっかりと向き合い、晩節を全うしていきたいものだ。
2005年に発売されたPS2版『バイオハザード4』を自分は当時かなりやり込んでいた。最近PS5版『バイオハザードRE:4』(バイオ4のリメイク)を買った。十数年ぶりの久しぶりのバイオ4だったが、驚くほど下手になっていてショックを受けた。序盤の村で死にまくって発狂不可避。このゲームこんなに難しかったか? ゲーマー界の麒麟児だった自分もいつの間にか駑馬になっていたらしい。難易度イージーじゃないとプレイできなくなったら、老いを認めてPS5を返納しようと思う。おっさんゲーマーに優しくない■プコンは謝罪しろ!
文/白正男
初出/実話BUNKAタブー2025年2月号
PROFILE:
白正男(はく・まさお)
職業:義士、漫画原作者。出身成分:核心階層(抗日戦士)。正しい歴史認識と人権思想を啓蒙するため、本誌連載作品『テコンダー朴』の原作を担当。
X:@hakubaek31、@taekwondo5000