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フジテレビを支配する日枝久の裏切りと独裁

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中居正広の9000万円性加害疑惑に端を発した騒動は、いまやフジテレビに長年君臨してきた日枝久の責任問題にまで発展している。長期にわたり組織を支配し、現在の体制を作り上げた〝フジの天皇〟「日枝久」とは何者なのか。その正体に迫る――。
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君臨し続ける日枝天皇

中居は芸能界引退を発表して早々に黙秘を決め込んだが、疑惑の中心は事件の舞台となったフジテレビに移っている。フジテレビの対応はお粗末そのもので、大紛糾した社員説明会や10時間に及ぶ記者会見も傷口を広げただけだった。結果、ほとんどの番組からスポンサーが撤退、未だほとんど戻ってきていない異常事態が続いている。

「今や中居の事件を通り越してフジテレビの体質そのものが問題視されているわけですが、会見でも事件の解明どころか責任逃れの言い訳ばかり。これでは社会の信頼を失うのは当然です。事態の深刻さを見誤った経営幹部にはこの状況を乗り切るだけの見識も実力もありません」(週刊誌記者)

すでに嘉納修治会長と港浩一社長が辞任しており、遠藤龍之介副会長も第三者委員会の報告が出る3月をメドに辞任する意向を明かしている。しかし、記者会見で幹部が口にしていた通り、事件の背景には長年にわたって醸造されてきたフジテレビの〝風土〟があることは明白で、経営陣の首をすげ替えた程度で変えられるとは到底思えない。

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そんなフジテレビの呆れた体質の元凶とされているのがフジテレビを含むフジサンケイグループを支配する日枝久だ。フジ社内だけではなく日本中から「日枝が責任を取って辞めない限りフジテレビの体質は変わらない」と批判する声が殺到しているのは周知のとおりである。

87歳の日枝は実に40年以上にわたってフジの取締役ポストに就いており、まさにグループの天皇として君臨してきた人物だ。現在の役職はフジテレビと同局を傘下に持つフジ・メディア・ホールディングス(FMH)の取締役相談役で、通常、取締役は経営に関する決定権限や執行権限を持つが、相談役は会社の経営事項について決定権限を持っておらず、いわばアドバイスをする長老ポジションとなる。日枝はこの立場をタテに、自分は今回の事件には無関係だとして責任を取るつもりはなさそうだ。

だがフジテレビの現実は完全に日枝の支配下にあり、組織の肝である人事権を握って統制を続けている。その人事決定権は社長はもちろん局長級の人事にまで及んでおり、一昨年にFMHの会長が嘉納修治に交代したのも日枝の意向だったといわれる。いや、ここ20数年にわたってフジテレビの幹部人事はすべて日枝が決めてきたと言っても過言ではないのだ。

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