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フジテレビを支配する日枝久の裏切りと独裁

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「日枝は森喜朗を通じて政界に働きかけてライブドア叩きの世論を誘導し、産業再生機構の協力を取り付けました。ソフトバンクの孫会長や楽天の三木谷にホワイトナイトとして株の買収を持ち掛け、最終的にソフトバンクの支援を受ける形でリーマン・ブラザーズが協力し、ライブドアの株式買い増しを防ぎつつ持株比率を希釈することに成功した。ライブドアは買収から撤退し、経営権を守った功労者である日枝の影響力はより強固なものになりました」(前出・週刊誌記者)

日枝の人脈作りは縁故採用、いわゆるコネ入社にも表れており、フジは大物政治家や有名タレントの親類縁者を大量に入社させていることでも有名だ。フジに限った話ではないのだが、これによって政治家や有名人、大企業の実力者に恩を売ることでビジネスを円滑に進める土壌を作っているわけだ。

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政治家の子息だけでも石破茂総理の次女や安倍晋三元首相の甥で岸信夫元防衛相の長男、加藤勝信財務相の長女、中川昭一元財務相と郁子前衆院議員夫妻の長女、中曽根康弘元首相の孫と枚挙にいとまがない。芸能関係も高橋英樹の娘、元チェッカーズ藤井フミヤの息子、元ジャニーズの生田斗真の弟や俳優・陣内孝則の息子などが有名だ。

ジャニーズ事務所の唯一の後継者だった藤島ジュリー景子が一時期フジテレビの秘書室に勤務していたのもよく知られている。加えてスポンサーである大企業の子息たちはそれ以上にゴロゴロおり、上級国民の共同体を作ってきた。この結果、社員の質は低下し、日枝のイエスマンばかりが出世する組織となってしまったのだ。

いずれにせよ日枝体制に対する批判は強まるばかり。本人に引く気がない以上、誰かが引導を渡すしかないのだが果たして、日枝が鹿内一族を追放したように、歴史は繰り返されるのだろうか。

 

取材・文/和田武彦
初出/『実話BUNKAタブー』2025年4月号

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