――女子アナをスポンサーやタレント相手の接待に利用する文化はいつ頃からあるのでしょうか?
「女子アナの接待文化は昔からありましたが、最近ではさすがになくなっているだろうと思っていました。それがこんな下衆で下品な形で、一部の人間がいまだにやっていたというのはOBの1人として非常にショックです」
――今回の問題で局の上層部が被害の訴えを握り潰したという話もあります。在籍された当時も同様の話はありましたか?
「この問題が『握り潰していた』かのように見えるのはご指摘の通りですが、そうじゃないんです。繰り返しになりますが、僕らの時代はそもそもそれが当たり前だった。『その程度のことは乗り越えて当たり前だよね』みたいな時代だったんです。上層部は中居さんとの事件を問題だと思っていないから、握り潰したように見えたんです。似たような例は、ジャニーズの性加害事件でもありました。ジャニーズのアイドルたちが何をされてるのか、どんな経験をしているのかもちろん局員たちは全員知っていました。でも問題と思っていなかった。だから、こういう問題で動揺する人間は、現在のフジの上層部には1人もいないでしょう。セクハラや上納を普通のことと思っているんですから。僕のように局外に出て仕事をすればその感覚の異常さに気付きますが、残念ながらフジの社内にいたままだと一生わからないと思います……」
――今回の問題をフジテレビの社風に起因する問題だと考えますか?
「フジテレビは明るく朗らかな会社で、みんなで和気藹々としているところがある。逆に言えば、ダメな点を指摘しあう文化がなく、それをすると返ってくるのは拒絶反応ばかり。その結果、みんなで仲良く何かあっても隠ぺいする閉鎖的な体質が維持され続けてしまいました」
セックス依存症と噂される人物
今回のトラブルは、中居と親しいフジテレビ社員が関係していると報じられているが、ジャニー喜多川による性加害事件の発覚後も各局の姿勢は変化しているようには見られない。各番組にいわゆる「ジャニーズ枠」はあるのだろうか?
「ありました。今もあります。ジャニーズ事務所が解体したにもかかわらず、今も同じ感覚でいるフジの人間を見ると『いまだ変わっていないな』と思います」
【次のページは、大谷翔平の問題報道…など】