――ご自身が局員時代、ジャニーズ事務所との付き合いには苦労しましたか？
「昔は大変でした。特にフジテレビは看板番組として『SMAP×SMAP』がありましたから。SMAPのマネージャーの飯島三智女史の担当を『アイ担』と呼んでいたくらいベッタリ。僕の同期がアイ担でした」
――業界内では公然の事実だったジャニー喜多川による性加害の問題をテレビが報じなかったのはなぜだと思いますか？
「『ジャニーズだしね』でおしまい。そういう時代だったんです。バックに反社会的組織がついていることも噂されていましたから、そういう世界なんだと思っていました」
――名前があがっているフジの社員はどんな人物ですか？
「僕もフジに長くいましたから面識はあります。彼は僕の一つ上で才能ゼロのお調子者。陰で『セックス依存症』と呼ばれるほど、異常な女癖の人間でした。何人に好き放題やっていたのかわからないくらい。男性陣には悪い人間じゃないですが、テレビ番組を作る才能はゼロ。そしてそれ以上に女性陣からの評判は最低の人間でした」
――ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平の自宅を晒して猛批判を浴びるなど、近年フジテレビはネットを中心にそのやらかしをバッシングされています。長谷川さんは古巣のトラブルをどう見ていますか？
「大谷選手の件は衝撃でした。昔から若い血気盛んな記者が暴走することは珍しくありませんでした。僕もフェンスを乗り越えてカメラを回しに行ったことが何度もあります。ただ、それをオンエアはせずに、誰かが歯止めをかけていました。そのことを考えると、制作現場のレベル低下に絶望します」
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