PR
PR

最近の企業アカの悪ノリがツライ:ロマン優光連載331

連載
連載
PR
PR

「赤いきつね」CM騒動

知人が「最近の企業アカウントって調子にのってないですか」と言って日本郵政の騒動の記事を送ってきたのだが、日本郵政のアカウント自体は特に中の人の思想とか嗜好がうかがえるような投稿はない印象で、そういうアカウントとは違う気がする。あの動画をアップしたのも業務として事務的の担当の人があげただけかもしれず、『こねこフィルム』のような炎上狙いの動画をつくるところに制作を依頼した人、あの動画が批判されるだろうことに気付かず、あるいは批判されることを見越してOKをだした人には問題が感じられるわけで、ネットの広報を担当している部署には問題があると思う。

ここで思いだされるのは「赤いきつね」CM騒動の後の東洋水産、タニタ、赤名酒造、フジッコといった企業アカウントの振る舞いだ。

PR

あのCMに関しては批判がでるのも普通のことだし、かといって絶対に削除・謝罪が必要なレベルのものとも言い難いし、批判に対して声明を出さなかったこと自体が企業の対策として必ずしも間違いというわけでもないのだろう。

ただ、そのあとがよくない。あの騒動はCM批判というより、女叩き・フェミ叩きのために乗っかっていく人たちとそれに対するカウンターにいそしむ人の場外戦というのが本質であったと思う。そこに乗っかっていこうという企業アカウントはどうかと思う。

上でも述べたようにあのCMは批判されるポイントはあったと思うし、それ自体は正当な批判である。騒動をきっかけに他の企業アカウントが東洋水産をフォローしたのは「なんか騒動に巻き込まれて気の毒。同情する」みたいな意思の表れ以上のものはなかった可能性もあるが、CMによせられた批判自体が不当なものであると考えているように思われてもしかたがないだろうし、そう思われると企業としては普通にマイナスなわけで企業アカがなんでわざわざそんなことをするのかわからない。会議を通して決められた企業としての総意でもないだろうし、個人アカでやってろという話である。

PR

タイトルとURLをコピーしました