彼女たちの多くは本当に男性になりたいわけではない。男性からの性的視線を浴びる自分の体が嫌でしょうがなくて現実逃避しているのだ。
そんな彼女たちをトランスジェンダーへと誘い、身体改造させているのがジェンダー学者やジェンダークリニックの医師である。トランプ大統領が「考えてみてください。あなたの子どもが学校に行き、数日後に手術を受けて帰ってくるのです。学校があなたの子どもに何が起こるのかを決めるのです」と繰り返しスピーチしていた真意はこういうことだったのだ。
しかし、若者を洗脳するジェンダーアイデンティティ理論の闇を追及してきたレズビアンで著者のキャスリン・ストック教授は、この本を出版したことで逆に学生から猛抗議を受け、イギリスのサセックス大学を追われることとなる。今起こっているトランスジェンダー現象とは、性を拗らせたシスジェンダーたちの問題なのであって本来のトランスジェンダーとは何の関係もない。だがその本質を指摘すると「トランスジェンダーを分断する気か!」とキャリアまで奪われてしまうのだ。
男性嫌悪からレズビアンに
弱者男性論で有名な評論家の小山晃弘氏は『マンコを舐められない自称レズビアンたち』というタイトルのnote記事で同じような状況を報告している。
アメリカではLGBTを自認する人はここ10年で3倍以上に増えており、特にZ世代においては増加率が顕著で、5人に1人がセクシュアルマイノリティを名乗っている調査すらある。その多くを占めるのが「自分はレズビアン/バイセクシュアルだ」と主張する10代20代の女性だ。ところがこの人たちはマンコを舐めることができない。そして特定の年齢に達するとビアン/バイを引退していく。つまり彼女たちは「なんちゃってビアン/バイ」であり、「性行為が嫌」「男性が苦手」といった理由から自らのことを性的マイノリティだと誤解しているのだ。
近年は女性との肉体関係を求めるガチレズよりも、このなんちゃってビアン/バイのほうが数的に凌駕していて、たとえマッチングがうまくいったとしても「セックスはしたくない。けどパートナーはほしい」と言われてしまうとガチレズたちは困惑を隠さない。小山氏は「現在世界的に勃興しているLGBTブームとは『女性による男性嫌悪ブーム』に過ぎないのでは?」と指摘する。
なるほど、そう考えると私にも思い当たる節がある。東京のように大規模ではないものの、地方でもLGBTパレードが開催されるようになって久しい。
私が住んでいる秋田市では毎年5月に100人程度の行進が行われている。だがそこに参加している人の多くは女性で、ゲイの姿はほとんどない。LGBT運動というよりも女権運動といった趣なのだ。中心人物の1人はセクマイでもなんでもなく、進学のために他県から来た女子大学生だ。