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松浦大悟が解説 トランプにより時代遅れの産物と化したLGBT活動家の主張

社会
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その一例が2025年1月10日にロサンゼルスで発生した大規模な山火事である。トランプ大統領はレズビアンで消防署長のクリスティン・クロウリー氏の対応を「災害への備えよりもDEI政策に集中していた」と批判した。能力ではなくアファーマティブ・アクションでLGBTや女性の登用を増やそうとしていたからだ。悪しき平等主義が国を蝕み、今やアメリカは山火事一つ消せなくなっている。

木澤氏は《加速主義者であるティールは、民衆運動のような素朴政治を忌避する。真の革新を引き起こすのは、民主主義のような水平的なモデルではなく、階層的なモデルに支えられた組織に他ならない》と書く。それはあたかもプラトンの説く「哲人政治」を彷彿させる。

大統領就任式にはアマゾン、グーグル、メタ、アップルなどテック企業のCEOが勢揃いした。彼ら「哲人」は、技術による社会改革のスピードを上げていくためにトランプ大統領を支持している。実はこうした卓越主義こそがアメリカの原点でもある。近代民主主義を廃絶し、アメリカ建国当時の初期民主主義の階層社会に戻そうとする加速主義者たちの熱情は、「Make America Great Again(アメリカを再び偉大にしよう)」と唱えるトランプ大統領と響き合う。

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アジアから見る性の新秩序

ここで、アジアの動きを見ていこう。2025年1月23日、タイで同性婚を認める法律が施行された。アジアにおいては台湾、ネパールに続いて3例目となる。だが調べてみると、どうも実態は我々が考えている同性婚とは違うようだ。

巷間タイはLGBTに優しい国だと言われているが、日本の性同一性障害特例法のような法的性別を変更するための法律がない。男性器を切断していても「Mr.」のままなのだ。だから今回の結婚平等法施行で「待ってました!」とばかりに、トランス女性と生物学的男性/トランス男性と生物学的女性の「異性愛カップル」がこぞって婚姻届を提出した。

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