「最前管理」的なものの存在は、この10年ほどアイドルファンの間でたびたび問題になっていたのだが、両手足を広げて場所を確保するという行為については初めて知ることになり、広義の意味では同じアイドル文化に属するわけだが場所によってそれぞれ独自の進化を遂げているということを実感させられる事柄であった。
それはともかく、「最前管理」と極小規模の現場で同じオタクがいつも最前にいる(そんなにファンがいないから普通に入れるだけ)という話とは違う話であり、動員がある程度増えないと生じない問題ではある。ああいうのは一部の人間が自分たちに利益を誘導する行為であり、トラブルの原因で、法に触れる場合もある行為を伴っている。
仮に対バンライブで「最前管理」が気を使って対バンのステージに反応して盛り上がってみせたところで根本的な問題が解決するわけでもない。
運営サイドには禁止を明言化しているところも多いわけで、わざわざ言うまでもなくよろしくないものだ。
しかし、現場の規模によっては金を多くおとすからという理由で運営が「最前管理」を黙認したり、優遇するような現場もある。そういうことをやっていると新規がつかず動員が伸びないという指摘は本当に正しい。ただ「最前管理」を排除したところでこれ以上人気でないだろうなというのが見えてしまうようなところもあるわけで、そういうのは本当にもの悲しい気分になってしまう。
アイドルオタク間の異文化交流の生んだ悲劇
自分の行っているアイドル現場は極めて小規模であり、対バンライブでの最前入れ替わりルールが普通におこなわれているし、現場に行けばなんとなく最前の端に普通に入ることもでき、自分の通っているアイドルのオタクは最前センターをとりたがる人も特におらず、入りたい人がいたら「どうぞどうぞ」という感じで、対バンライブで「最前管理」的な振る舞いをする人とは縁遠い生活を送っている。
しかし、4年ほど前にある現場で「最前管理」的な人々を目にして驚愕したことがある。
