各グループ出番10分で2曲ぐらいやって引っ込む、20組ぐらい出る入場無料でドリンクの購入がもとめられている、いわゆる無銭イベントでのこと。
出演グループのそれぞれのオタクと無銭ライブの大好きなオタクが会場に押し掛けといいたいところだが、200人収容できる会場は別に混雑しているわけでもない。
がんばるような現場でもない。
そんな中、後半に出るグループのオタクと思わしき集団が最前列を占拠しているのである。無銭の大量出演のイベントに似つかわしくない異質な集団の登場に会場の人々から奇異の視線が送られる。地上アイドルのオタクをいままでやっていて、今推しているグループが初めての地下アイドルというような人だったのだろうか。こういうイベントに不慣れな様子でとまどいがうかがえる。
目当てのグループまで最前で粘り続ける彼ら。
端の方で全グループ見るようなオタク1人2人はいなくもないが、出番ごとに前方が入れ替わり続ける現場である。
しかも、平行物販であり、出番後にすぐ物販が始まるために出番が終わればすぐに物販スペースにオタクは向かう。
最前の彼らのやっていることに全く意味はないのだ。
見たくもないアイドルのグループのライブを最前で見ながら、背後から他のオタクの奇異な視線にさらされるという責め苦をわざわざ自分から受けに行った彼らの姿は忘れられない。
アイドルオタク間の異文化交流の生んだ悲劇と言えるだろう。
〈金曜連載〉
画像/いらすとや
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PROFILE:
ロマン優光(ろまんゆうこう)
ロマンポルシェ。のディレイ担当。「プンクボイ」名義で、ハードコア活動も行っており、『蠅の王、ソドムの市、その他全て』(Less Than TV)が絶賛発売中。代表的な著書として、『嘘みたいな本当の話はだいたい嘘』『90年代サブカルの呪い』(コアマガジン刊)『音楽家残酷物語』(ひよこ書房刊)などがある。
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