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『フリースタイル 67 特集:江口寿史がしたこと 』とSNSでの無風状態:ロマン優光連載386

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世間からの反応が薄い

ここで忘れてはならないのは、あの時の江口氏への批判の中には彼の言動に対するものが多く含まれていたことである。

あの件に関する最初の江口氏の投稿は金井氏に対して全く謝罪しておらず、なぜか金井氏を応援してあげてとか言い出す珍妙なものだった。

花沢健吾氏や浅野いにお氏の作品の背景が写真や映画そのまんまであると批判したことも過去にはある。作風や制作環境の違いを無視した言い方はどうなのかと当時も思った。

江口氏風のイラストを描いたというTwitter上の一般の人の投稿に単なる自分の模写であると嚙みついたこともあったが、なぜ素人の趣味の絵にそこまで噛みつくのか。

このように自分を棚に上げた感のある、感じが悪い言動も批判されていたわけだが、江口氏の感じの悪い言動があちこちに見られる対談になっていて、なんでそういうところに気を付けないかなと思ってしまう。

江口氏はそういう人だというのはわかるが、編集部はもっと見せ方に気をつけるべきだったのではないか。

これは編集部が江口氏に対して全肯定気味なため、それはちょっとどうかということも通してしまっているから起こったことだろう。

江口氏の名誉回復をしたいなら、江口氏に寄せられた批判をトレースして、そっちよりで考えてみることも逆に必要だったのではないか。

また、ネット民の不当なバッシングとキャンセルカルチャー的な動きで江口氏への広告関係の仕事がなくなったと江口氏も編集部も認識しているようにおもえるのだが、これもどうだろう。

中央線文化祭2025のポスターのようにクレームが出るような作品作りをしていたことが発覚し、他にも写真そのまんま書いてしまったものがあったことも分かった以上、イメージも落ちてしまっている。

また、当然信用も失ったであろう。

友利氏の見解はどうだろうと、実際に訴訟沙汰になる可能性もあるし、そういう可能性のある人は企業としては使いたくないだろう。

この特集を企業側の人間が読んだとして現状が変わるのかは疑問だ。

状況が変わるとしたら、江口氏が今後の仕事で時間をかけて信用を取り戻した時だろう。

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SNSでは炎上時に比べて、この記事にたいする反応は非常に薄い。

これはネット民が話題に飽きやすいというのもあるし、この記事が有料雑誌に掲載されているということも大きいだろう。炎上好きのネット民で有料のものをわざわざ買ってまでチェックする人は少ないわけで、無料公開されていれば、もう少し違う結果になっていたかもしれない。

媒体の知名度が低いこともある程度考慮すべきかもしれない。媒体が文春のようなところだと少しは話も違ってきたのではないか。

この記事を読む人は雑誌を定期購入している人を別にすれば、江口氏を当時から擁護していた人か批判はしながらも江口氏の主張に一定の理解を示していた人がほとんどだろう。雑誌の性格上、定期購読者も江口氏に好意を持っている人も多いかもしれない。

だから、ここで何か言っても別に江口氏の名誉回復にはつながらない。もとから、江口氏を極悪トレパクマンだと思っているような人は読まないからだ。

これを読むことで江口氏のわかってない感にあてられて離れる人が出る恐れさえある。

最近、江口氏がこの件に関する謝罪文を消すということがあったが、この対談で自分はそんなに悪くないという思いが強くなったからではと推測する自分のような人も多いだろう。

そういった行動は否定的にみられるものであり、仮にこの対談がそれに影響しているとすれば、なんというかイメージの悪化を助長したことになるのでは。

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