ことの発端は昨年10月3日の江口氏によるXの投稿。
イベント・中央線文化祭2025の宣伝のために江口氏による女性の横顔が描かれた特大ポスターが荻窪駅に貼り出されていたのだが、そのイラストはInstagramに流れてきた金井球氏の写真をもとに本人の許諾なしに作成されたものであることが語られており、人々を驚かせた。
イラストとオリジナルの写真を比べてみると、参考にして描いたとは言えないレベルで同じだった。
金井氏はミスiD2022グランプリで執筆やZINE制作、Podcast番組の出演・制作、モデルなどの活動を行っており、その写真も彼女の作品であると言えるものだ。
その後、他の人から自分も無断でイラストにされたという証言が出たり、雑誌などに掲載された写真をなぞっている作品が多く発見されるという事態がおこり、SNSでは炎上状態に。
江口氏のイラストを使用していた企業・自治体も次々と江口氏のイラストの使用を中止したり、一次公開停止という発表をすることになった。
これ以外にも江口氏の仕事に大きな影響があったであろうことは推測できる。
当時の細かい状況や私の見解については、以前この連載で触れている(「江口寿史の炎上問題:ロマン優光連載362」)。
2つの要素
この特集は大きく分けると2つの要素が内包されている。
・写真を参考に絵を書く際の実際の法的な基準や混同されがちな著作権、肖像権、パブリシティ権の問題についての友利氏の解説(友利氏は商標や知的財産に関する多数の著書を持ち、代表作に『エセ著作権事件簿: 著作権ヤクザ・パクられ妄想・著作権厨・トレパク冤罪 (過剰権利主張ケーススタディーズ)』がある)
・炎上に参加したネット民批判など、江口氏の現在の心情吐露
この2つである。
また、2人以外に進行役として編集部(個人名は表記されていない)が参加しているが、江口氏の見解・発言を支持しており、炎上事件について客観的な視点で参加しているわけではない。
“本特集が少しでも江口氏の名誉回復の一助になることを祈ってます“
(編集後記・P112、4段目、7行目)
とあるように、特集自体の目的の一つが江口氏の名誉回復にあることは明確だろう。
