江口氏の作品は法的には問題がなかったという友利氏の見解が延べられていくのだが、これはあくまで友利氏の見解であって、専門家でも意見がわかれることがあるものだろう。
また、友利氏はあくまで法的な話をしているだけでクリエイターとして姿勢的とか道義的にどうなのかという話はしてないのだが、ところどころに気になる発言があり、それに対する江口氏の反応も含めてモヤモヤさせられる。
友利氏が法的には問題の無かったケースとしてあげている過去の漫画に関する事例と、問題があるのではないかと指摘されていた江口氏のいくつかのイラストでは原典に対するそのまんま感で違いがあるのではという疑問がある。
また、対談中にイラストを確認していたり、事前に疑惑のあったイラストを個別にどれくらい検証してきたのか疑問に思うところもある。
中央線文化祭2025のポスターについて、友利氏は参考にしているのはわかるが写真とポスターでは表情が違うなど異なる点も多く表現として別物と言ってもいいのではないかと述べている。私にはそんなに差異があるようには見えないし、法的にはどうかはわからないが、その意見に納得する人がどれだけいるか疑問だ。
また、髪型を少し変えれば肖像権の問題にもほとんど、当てはまらない可能性があると見解を述べている。あくまで写真をもとに絵で表現するということが前提になっており髪型をちょっと変えればパクリにならないという単純な話ではないのは分かる。しかし、法的にはどうかわからないが、これも納得できる人がどこまでいるかはわからない。
ちょっと江口氏によろうとしすぎというか、言う必要のないことまで言ってないかという気分になってしまう。
しかも、これに対して江口氏は、
“ここにあの表情がほしい、みたいな、そんな感じというか。だから、極力変えないように描いた。ぼくのアレンジは最小限にして”
(P57、4段目、22行目)
と答えており、友利氏の異なる点が多いという意見が本人から否定される結果になっているような。
