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64本目・『空の大怪獣ラドン』その2:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載129

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64本目・『空の大怪獣ラドン』その2

昨日、ラジオ生放送開始の一時間前に大葉健二さんがお亡くなりになったことを知った。それまでまったく別の放送内容の準備、録音をしていたが急遽作業中止。おまけにその日は準備のスタジオが次の人の予約が入っており十数分でなんとかなるだろうかと思い、いや、それ以前に思考が停止した状態だったが、ここ松山は大葉さんの地元。その地元で亡くなられたその夜に、ラジオが全然関係のない曲やおしゃべりをしていたらJだったら耐えられない、大葉さんにも失礼になる、ましてJは平凡パンチ時代から幾度もお世話になっていたので。思考停止、きびしい精神状態をふりはらって全身全霊で作業をして、なんとか放送開始を迎えられそうな状態となった。まずは大葉健二さんの歌う『父よ』からスタート。二時間半の番組最後にももういちどかけよう。

曲もできるだけ用意して(時間的に昨日の放送の曲がギリギリやっとでした)生放送スタジオに移動、放送開始を待っていた、その開始一分前。

佐藤竜雄さんの訃報が飛び込んできた。曲からスタートしたのですがミキサー卓が落ちる涙でびしょびしょになっていました。

でも放送事故にするわけにはいかない。地方局の内情はきびしいものもあり、そのなかでみんな頑張っている。ここで事情はどうあれ放送事故になると現在のシステムに問題ありみたいな話になりかねない。ここで仕事仲間のみなさんに迷惑がかかることは大葉さんも佐藤さんもありえないこと。やわなかんじでここまで来たわけではないだろう。腹の底から踏ん張って気持ちを立て直し放送事故にならず昨日の生放送二時間半を終了しました。終わった後、局のひとからあたたかいラインが届きました。

大葉健二さん。佐藤竜雄さん。ご冥福をお祈りしますが生き残ったJが生きるかぎりおふたりからもらったものは共にありますので。生きるかぎり前向きに先を見据えてがんばります。努力します。すみません、ラドンの話は次回再開で。(この項、つづく)

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『空の大怪獣ラドン』(1956年/東宝)

出演/佐原健二、白川由美、小堀明男、平田昭彦、村上冬樹、中田康子、山田巳之助、田島義文、中谷一郎、手塚克巳、中島春雄、大川時生
製作/田中友幸
原作/黒沼健
脚本/村田武雄、木村武
撮影/芦田勇
美術/北辰雄
音楽/伊福部昭
特技監督/円谷英二
監督/本多猪四郎

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<隔週金曜日掲載>
画像/『空の大怪獣ラドン』のポスター

PROFILE:
杉作J太郎(すぎさく・じぇいたろう)
漫画家。愛媛県松山市出身。自身が局長を務める(男の墓場改め)狼の墓場プロダクション発行のメルマガ、現代芸術マガジンは週2回更新中。著書に『応答せよ巨大ロボット、ジェノバ』『杉作J太郎が考えたこと』など。
twitter:@OOKAMINOHAKABA

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