「趣味はサウナ」と公言する人たちが増殖、サウナの気持ちよさを表す言葉として「ととのう」という言葉が一般化している。しかもサウナがあたかも健康にいいものかのように喧伝されているが、当然そんなのは嘘っぱち。サウナがいかに健康に悪いか解説してみた。(※本記事は2018年7月発売の実話BUNKA超タブーvol.35掲載の原稿を一部修正)
サウナ愛好家はよく倒れる
2018年5月16日、日本の芸能界に大きな足跡を残した歌手の西城秀樹が急性心不全で63歳の若さにして亡くなった。西城といえば、大のサウナ好きとして有名。しかし、2003年と11年に脳梗塞を発症した要因は、頻繁なサウナ通いにあったのではとも言われている。
世間一般からは健康を促進するイメージで見られるサウナ。だが、実際は体に猛烈な負担をかけて命すら失いかねない超危険な自傷行為に過ぎないと認識を改めた方が良い。
実はあまり知られていないが、西城秀樹以外にも多くのサウナ好き著名人がサウナ通いの結果、志半ばにして病に倒れ、場合によっては命まで失っているのだ。
いくつか紹介すると、2017年10月には、大相撲の二所ノ関親方(元大関・若嶋津)が日課のサウナ中に倒れ、少し休んだ後の帰り道で再び自転車で転倒し、緊急搬送された。容態は回復したものの、一時は意識不明の重体になるほどであった。
16年11月にはプロレスラーの永源遥が急性心筋梗塞で、15年7月には黒澤明作品の常連俳優の加藤武が心疾患で亡くなっている。2人とも、サウナの入浴直後の出来事であった。
あの山口達也元メンバーが所属していた超人気アイドルグループTOKIOの松岡昌宏メンバーも、12年4月に都内のサウナ店で脱水症状を起こして救急搬送されている。プロ野球界のスーパースター長嶋茂雄も、04年に脳梗塞を発病した際、サウナに長時間入っていたと言われている。
このように各業界においてサウナによる被害者は後を絶たず、その被害は相当なものだと予測される。
しかし残念なことに、サウナに通う人たちの多くは、健康に効果があると認識し、良かれと思って通っているはずだ。