ロマン優光

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連載

『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』と『花束みたいな恋をした』:ロマン優光連載288

288回 『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』と『花束みたいな恋をした』 三宅香帆氏によるベストセラー『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(集英社新書)は非常な労作であり、様々な資料にあたりながら、明治以降の社会における読書というものの位置付けの変化を追い、現代日本社会の労働が抱えている問題に言及する本だ。タイ...
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「逆ギレママチャリおばさん」騒動で思ったこと:ロマン優光連載287

287回 「逆ギレママチャリおばさん」騒動で思ったこと 編集氏から「次のネットコラムのテーマ、逆ギレママチャリおばさんの件とかどうでしょう。NHKでも取り上げられてましたし」と言われ、X(旧Twitter)で最近見かけるようになった「ママチャリおばさん」について、なんとなくしか知らなかったので改めて調べたのだが、この騒...
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「某芸人の痛ファン」騒動で思ったこと:ロマン優光連載286

286回 「某芸人の痛ファン」騒動で思ったこと 編集氏から「某芸人の痛ファンについてはどう思いますか」みたいな連絡があった。X(旧Twitter)上で話題になっていた件だ。いっとき、自分のTLでもよく見かけた話題である。 件の彼が書いているnoteがある種のオタクの内面を非常にわかりやすく文章化しており(彼のような考え...
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川勝知事はトンデモ知事:ロマン優光連載285

285回 川勝知事はトンデモ知事 「毎日、毎日、野菜を売ったり、あるいは牛の世話をしたりとか、あるいはモノを作ったりとかということと違って、基本的に皆様方は頭脳・知性の高い方たちです」 川勝平太静岡県知事の静岡県の新規採用職員に対する訓示の中でのこの発言。発言内容のありえなさに『闘将!!拉麺男』が突如X(旧Twitte...
エンタメ

「この漫画の最終回がとんでもない」ロマン優光のTOP5

やたらめったら印象に残っている漫画の最終回。誰しもの記憶にそんな最終回があるはずです。 著名人の方々にランキング形式で紹介してもらいました。今回はロマン優光さんです。 「この漫画の最終回がとんでもない」吉田豪のTOP3 「この漫画の最終回がとんでもない」根本敬のTOP3 「この漫画の最終回がスゴい」白正男のTOP3 「...
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宝塚のパワハラといじめ:ロマン優光連載284

284回 宝塚のパワハラといじめ 昨年におきた宝塚歌劇団宙組の劇団員Aさんの自死に関する問題について、遺族側、歌劇団側双方が28日に記者会見を開き、合意書の調印が行われたこと、遺族側が主張している死亡した劇団員に対して行われた15件のパワハラ行為のうち14件を歌劇団側が認めたこと、 パワハラの加害者とされる10人のうち...
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韓国映画『成功したオタク』がスゴい:ロマン優光連載283

283回 韓国映画『成功したオタク』がスゴい 推しは時として間違う。なぜなら、推しは人間だから。 韓国のドキュメンタリー映画『成功したオタク』は「推す」ということの意味、オタクという生き方を描いた非常に切なくも面白い映画だ。一種のロードムービーでもある。 監督であるオ・セヨンは、あるK-POPスターの「成功したオタク」...
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鳥山明死去:ロマン優光連載282

282回 鳥山明死去 「『ドラゴンボール』で好きなのはラディッツ来襲からベジータとナッパ敗退までの一連の流れなんだけど、戦士たちがなすすべもなく敗れていくとこがすごくハードで絶望感があったし、悲しくなったよね。あの可愛い餃子があんな死に方をしたり、天津飯が一矢報いることもできなかったり。サイヤ人編、ほんとに怖かったな」...
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ジャンボタニシ農法と参政党:ロマン優光連載281

281回 ジャンボタニシ農法と参政党 農林水産省がジャンボタニシ放飼を止めるように訴えている。正式の名称はスクミリンゴガイ、俗にジャンボタニシと言われているが見た目が似てるだけでタニシとは異なる種類の南アメリカ産の外来種である。ジャンボタニシという呼び方はタニシの牧歌的なイメージにミスリードしそうなので、ホリエモンでは...
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演者にキモがられないプレゼント:ロマン優光連載280

280回 演者にキモがられないプレゼント 「オンラインのコラムのテーマは、『AV女優へのきっしょい差し入れ』でも大丈夫です」というメールが編集氏から届いた。 いったいどういうことなのだろう。「きっしょい差し入れ」とは何なのか? 何が入ってるかわからない手作り食品とか開封されて食べかけの食品とか、明らかに人毛が植え付けら...
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大森靖子の騒動:ロマン優光連載193【2021年08月20日記事の再掲載】

193回 大森靖子の騒動 「大森靖子という人は愛憎の念が過剰な人なんだろうなあ」と、たまたま仕事中につけていた、彼女のゲスト出演の放送見送りについて説明する『荻上チキ・Session』を聴きながら、そんなことを思っていた。 ZOCに関していえば、「meltiaにいた子、元気にやってるかなあ」というモチベーションでMVを...
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『花束みたいな恋をした』を見て:ロマン優光連載200【2021年11月26日記事の再掲載】

200回 『花束みたいな恋をした』を見て 『花束みたいな恋をした』はとても面白い映画だ。観ていて最後までダレることもなく、ずっと麦くんと絹ちゃんの二人に引き付けられ、二人の行く末から目が話せない。 主役の二人である麦くん役の菅田将暉氏と絹ちゃん役の有村架純氏の演技(麦くんの凡庸でイケてない大学生→キラキラした恋人→病ん...
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岩橋が心配:ロマン優光連載279

279回 岩橋が心配 吉本興業所属のお笑いコンビ、プラス・マイナスの岩橋良昌氏、いや、吉本からSNS上での「関係者の名誉を毀損する不適切な投稿行為や配信」を原因に2月21日付けで契約解除、コンビは解散という発表があったので正確には元プラス・マイナスの岩橋氏だが、X(旧Twitter)での様子を見て、彼のことが心配になっ...
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ダモ鈴木死去:ロマン優光連載278

278回 ダモ鈴木死去 一人でそこに座ってる 頭のイカレた奴 虹の上から小便 我らがヒモと呼ぶ ダモ鈴木の名を聞くと、真っ先に 『Tago Mago』に収録されている『Oh Yeah』のこのフレーズが脳裏に蘇る。CANの夢幻的でありながら覚醒感を伴う反復リズムの中に突如切り込んでくる鮮烈なイメージの日本語歌詞。初めて聞...
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Blueskyは希望の新天地になるのか?:ロマン優光連載277

277回 Blueskyは希望の新天地になるのか? SNS「Bluesky」のユーザー数が400万人を突破した。今まで招待制だったのを2024年2月6日に廃止し、誰でも登録できるようにしたところ、一日でユーザーが80万人増えたという。 「Bluesky」はTwitter社の共同創業者のジャック・ドーシー氏たちによって生...
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