大谷翔平選手がロサンゼルス・ドジャースと超大型契約を交わしました。強豪チームへの移籍ということで、来シーズンはますますの活躍が期待されます。大谷選手の交わした契約は、97%が契約期間後に支払われるという異例の方式だったことも、勝利を求める大谷選手らしいとして、さらに評価が高まっていますが、そんなに褒められたことでしょうか。
前代未聞の契約方式で大谷株がますます上昇
大谷翔平選手のロサンゼルス・ドジャースへの移籍が決まりました。
10年総額7億ドル(約1015億円)という契約額が、野球界どころかメッシやクリスティアーノ・ロナウドといったサッカー界のスーパースター以上であること、契約期間中の年俸はわずか(?)200万ドル(約2億9000万円)で残りは後払いであることも話題となっています。この後払い方式の契約によって、ドジャースは球団の総年俸に余裕ができて、大谷選手の在籍時にさらなる選手の補強も可能となります。カネより勝利を強く求める大谷選手らしい契約だとして、その無欲さに大谷株がますます上がっているわけです。
大谷翔平にはノブレス・オブリージュの精神がない
でも、この契約そんなに褒められたことですかね?
大谷選手がここまでの契約を勝ち取ったのは無論本人の努力の賜物です。とはいえ、社会的な成功者は、ノブレス・オブリージュの精神で、成功によって自分だけが幸せになるのではなく、社会に還元することが必要ではないでしょうか。アメリカの成功者たち、マイクロソフトのビル・ゲイツ氏やバークシャー・ハサウェイのウォーレン・バフェット氏、ハリウッドのセレブ芸能人などが多額の寄付活動を行っていることはよく知られています。まあ、寄付活動は税金対策という側面もあるでしょうが。
先月、大谷選手は野球のグローブを全国の全小学校に寄贈すると発表して絶賛されましたが、野球をしている子どもなんて元々中流家庭以上でしょう。日本にも世界にもグローブで野球をするどころか、貧困に苦しむ子どもはたくさんいます。大谷選手の掴み取った契約金があれば、そういった多くの子どもたちを救うことができるわけですが、大谷選手はグローブごときでノブレス・オブリージュ感を出して、自身の勝利のために後払い方式を選択しました。野球界の発展を願う心はあっても、野球をする余裕もない子どもたちなんて大谷選手の目には入らず、どうでもいいということなのでしょう。