岸田政権の異次元の少子化対策の一環として、子どもが3人以上いる家庭を対象に、大学の授業料を無償化するという政策が打ち出されました。無償化すれば、必要性が微妙なFラン大学を存続させることにも繋がるので賛否両論があります。しかし、少なくとも故安倍元首相を支持していた愛国保守の方々は、「大学無償化反対!」「Fラン大学を潰せ!」などとは決して言うべきではありません。
岸田政権が打ち出した大学無償化政策への波紋
岸田政権が、3人以上子どもがいる家庭は、収入問わず、子どもが進学する大学や専門学校の授業料を無償化するという政策を打ち出しました。一見素晴らしいことのようにも思えますが、この政策には反対の声も多くあります。
大学の授業料を無償化したら、本来大学で学びたいことがないようなDQNも、高校卒業して働くのではなくFラン大学に無駄に行くようになり、本来だったら潰れるようなFラン大学に無駄に税金が投入され、なんの教育的な生産性もないのにFラン大学が無駄に生きながらえることになるというのが、反対論の一つにあります。
このような反対論を唱えているのが、リベラル左翼民であればもっともだとも思いますが、もし愛国者を自認する保守民、特に故安倍晋三元首相を支持していた人であったならば、恥知らずもいいところです。天国の安倍元首相に唾を吐くようなものと言っていいでしょう。なぜなら安倍元首相は、生前、複数のFラン大学を運営する加計学園グループの加計孝太郎理事長と非常に懇意にしていたからです。
加計学園問題で安倍元首相と加計理事長の仲が一躍有名に
安倍元首相と加計学園グループの加計理事長の関係は、2017年の加計学園問題によって、国民に広く知られることになりました。文部科学省は長年獣医学部の新設を認めていませんでしたが、安倍政権下において、加計学園グループの岡山理科大学の獣医学部新設が決まったため、故安倍首相と加計理事長との個人的関係からこの新設が決まったのではないか、という疑惑が広まったのです。
そんな加計学園グループが運営する大学の偏差値は総じてあまり高くありません。「Fラン大学」が具体的にどの辺りの大学を指すのかは諸説ありますが、加計学園グループの大学を「Fラン大学」と呼ぶことに異論がある人は少ないでしょう。