唯一無二な芸人としての松本人志さんの今後については予断を許さない状況になっています。この状況に松本さんが追い込まれてしまったのはなぜか。一つにはXという特殊な世界で、松本さんが数多くの擁護の声を目にしてしまったからではないでしょうか。
なぜすべての対応が裏目に出てしまったのか
年末に週刊文春で女性スキャンダルが報じられ、年明けに活動休止を発表したダウンタウン松本人志さん。予告していた通り文藝春秋社を提訴したことで、少なくとも裁判が終わるまでは松本さんがテレビから姿を消すのが確実となりました。このまま引退ではないかとも言われていますが、こうなってしまったのは、松本さんと所属する吉本興業の当初の対応に問題があったと言われています。文春報道後、吉本は「事実無根」と発表、松本さんは、X(旧ツイッター)にて、
「いつ辞めても良いと思ってたんやけど… やる気が出てきたなぁ~。」
とポスト。年明けには、
「とうとう出たね。。。」
とスキャンダルを告発した女性のメッセージを添付しつつポスト。
その後、
「事実無根なので闘いまーす。それも含めてワイドナショー出まーす。」
「ワイドナショー出演は休業前のファンの皆さん(いないかもしれんが)へのご挨拶のため。顔見世程度ですよ。」
など日を置いてポスト。それらすべてが裏目に出てしまっています。
対応が稚拙だったことは否めません。性加害と認められるような事実があったかどうかはともかく、告発した女性たちと会ったことは事実であったならば、「会ったことは事実ですが、嫌な思いをさせてしまったとは思っていなかったです。女性には謝りたい」などと打ち出していれば、このようなおおごとにはなっていなかったでしょう。一体なぜこんな事態になってしまったのでしょうか。それは、松本さんがXをやっていたから。そして、松本さんが自身を擁護する声をXでたくさん目にしてしまったからにほかなりません。
X上での無数の擁護の声が松本人志の判断に影響した
スキャンダル報道後、それに言及した松本さんの一連のポストは、すべて自身をどんどん窮地に追い込んでいくものでした。そんなポストを繰り返してしまった理由は、ひとえにX上に松本さんを支持、擁護する人たちがたくさんいたからに他ならないでしょう。
松本さんのどのポストも、吉本と十分話し合った末戦略的に出したものとは思えず、おそらく松本さんの独断で投稿したものと思われます。スキャンダル報道後、X上には松本さんへの批判とともに、数多くの擁護の声が上がりました。