沖縄は時間やルールに関してなど、何もかもが寛容。そんなイメージは貞操観念についても同様なようだ。沖縄の少女たちは若くして「ママ」になることを望み、10代で妊娠するのが普通だという。沖縄在住の女性ライターが、沖縄の少年少女たちに取材した。
10代での出産に憧れる少女たち
日本で少子高齢化が社会問題になり、既に10年以上が経ったが、沖縄県はなんとなく出生率が下がりまくるのを回避している。
沖縄県は、若年出生率で東京都とトップ争いを繰り広げており、10代での出産は全国平均の2倍とのデータも。おそらく、沖縄県民の価値観と家族の在り方が、将来不透明なまま子供を産んでしまう雰囲気を作り、結果出生率を維持しているのだろう。そんな沖縄の18歳以下の男女に「子供を産むということ」「子供を育てるということ」について、話を聞いてみた。
ちなみに、筆者は今年30代半ばになる子持ちで、同世代の友人にも子供がいる。そして筆者の友人の子供たちの多くは、中学生から高校生だ。つまり、筆者や同世代の友人たちは若くして出産している。
筆者の友人の子供、夢ちゃん(15歳)はこう話す。
「自分の周りには10代で子供を産んでいる子が3人いる。そのうちの1人は仲が良い先輩で、一緒に遊ぶグループ。夜に飲みに行くとか、その先輩の彼氏とも一緒にツーリング行くとかして遊んでる。先輩は子供が大好きで、先輩を見てると自分も早くママになりたいなぁって思う」
夢ちゃんは、現在中学校3年生で卒業間近だ。この先輩という女の子は、現在16歳。出産は中学校を卒業してすぐだった。この先輩を、花ちゃんとしよう。
花ちゃんは中学生の頃、彼氏の子供を妊娠した。彼氏が鑑別所に行っている間に出産をすると決め、若い母親になった。